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108.先手を打つ方法 ページ21

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心の中で溜息をついた。
さてどうするか、正直他の隊士は要らない。
Aとの時間を邪魔されるのは困る。



「え、い、良いんですか……?」



はぁ、だから君も空気を読まないか。
Aは歓迎していても俺は歓迎していない。
さっきの会話で君達は眼中に入っていない事を察して欲しい。



一緒に、ではなく2人で、と言った方が良かったか。
鈍感なAにはストレートに伝えないと伝わらないらしい。



「いや……でも邪魔しちゃ悪いですし」



そうだ君は中々分かっているな。



『え、そんな事ないよ!ですよね、煉獄さん!』

「…………あぁ。…………構わない」



Aは全く分かっていないが。
仕方無い、今度はたっぷりと間を作る。



すると流石にこれで何人かは察したらしい。
先程までの表情とは打って変わり慌てると、他のこれでも気付かない鈍感な隊士の腕をぐいぐいと引っ張った。



「い、いや!こ、今回は遠慮しておきます!!すいません!!」

『え?』

「俺達食堂行くんで!!ほらっ、行くぞ!炎柱様と天柱様はごゆっくりお二人で食事を!!!それでは!!!」

『あ、え……?あれ、どうしたんだろう、皆行っちゃいましたね』

「……君も相当な鈍感だな」

『?煉獄さん?今何か言いました?』

「いや!何も言っていない!だがこれで用事は全て済んだな!俺もお腹が空いた事だし飯屋に行くか!」

『?そうですね、煉獄さんおすすめのご飯屋さん楽しみです!』



そうしてあっという間に俺とAの2人だけに。
あそこまでしてそれでも俺達と一緒に昼ご飯を食べたいとか言ってくる諦めの悪い奴が居たらどうしようかとも思ったが、要らぬ心配だったな。
皆自分から手を引いてくれたようで何よりだ。



……それよりも、Aが想像以上に鈍感すぎる。
そして想像以上にAを狙う隊士も多すぎる。
これは早々に手を打たないといけないかもしれない。



兎に角、何よりも先に他の隊士にもっと強い牽制をかけておくべきか。
間接的に他の隊士に「俺がAを狙っているからお前達は諦めろ」ということを分からせられれば、俺としては願ったり叶ったりだ。



そのためには……Aをチラリと見る。
そういえば、Aは羽織を持っていないのか。



……ならば、これしかない。
これが上手くいけば俺がAの側に居なくとも、かなり効果の高い牽制になる。
その為に今日は食事の後で、Aを買い物に誘うか。



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anna(プロフ) - もうこちらは更新はされないのでしょうか…?お気に入りに登録しておくので、気が向いたらぜひお待ちしてます! (7月14日 13時) (レス) id: dc36689536 (このIDを非表示/違反報告)
ソイク(プロフ) - 続き気になります!無理せず更新頑張ってください!陰ながら応援しています (2021年9月27日 0時) (レス) @page27 id: 145d3835ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神崎セルザ@新垢2 | 作成日時:2021年5月23日 18時

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