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炎柱誕生日記念(番外編3) ページ3

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飴がまだ残っているため、やり直し。



『ぇ、あっ……私まだ口の中に飴……』

「ふむ、では食べ終わらなければ命令違反、か」

『へ?』

「ただ俺が口を離したと同時に壁の文字が変わったという事は、そのタイミングで溶かしきれていないと駄目、という事だろうな」



あ、そっか、びっくり、したぁ……。
まだ口の中に残っている飴をころころ転がしながら、煩くなった心臓を手で抑える。



煉獄さんは壁に書いてあった命令を試しにこなしただけか、
だとしたらさっきすぐ離れたのも納得がいく。
そうだよ、なんだか平和すぎて拍子抜けしてたけど、
血鬼術だったら、終わるまでは油断出来ない。



扉も、まだ無いし。
壁に書いてある文字通り、私たちはまだ真っ白な空間の中。
何だか知らないけど、この空間の主からしたら何かが気に食わなくてやり直し、なんだよね、きっと。



「だが命令通りでは無ければ今のようにやり直し、と壁の文字が変わるのならば……命令通りにこなせば普通に出られる可能性も高いな!」

『え、うーん、それなら良いですけど……』

「まぁいずれにせよ今の俺達に試せる事はこの命令を完遂させる事以外に無い、やるしか無いだろう」

『へ、って事はまた口移しですか?!』

「やり直しだからな!そんなに難しい命令でも無い、素直に従ってそれで出れるのなら問題無いだろう、それにあまり時間がかかるとお館様や他の柱に心配される!!」

『や、まぁ、そ、そうなんですけど……!!』



でも口移しはそうほいほい出来る事じゃなくて、
ってもう次の飴口の中に入れてる!!!



行動が早い!!
鬼関係だと判断力早いし即行動するからな煉獄さんは〜!
すっごく頼りになるけど、なんかこう、こういう時、っていうか今はまだ私の方が心の準備が、



「いいか!!」

『っ、いや、あ、えっと、は、はい!!』



駄目だ待ってくれない!!
うろたえる私を他所に、私の肩を勢い良く掴む煉獄さん。
結局私もその圧に耐えきれなくて、もうどうにでもなれ!と半ばやけくそで目を瞑った。



するとすぐに唇を塞がれて、また飴が私の口内に入ってくる。
さっきは溶かしきれなかったからやり直し、だったっけ?
早く溶かさなきゃと必死で飴を舐めた。



でもそのたびに煉獄さんの舌とも触れて、また顔が熱くなる。
いやいや、だけどこれはこの空間から出るため仕方無いことでっ
飴を溶かす事に集中しなきゃっ、


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anna(プロフ) - もうこちらは更新はされないのでしょうか…?お気に入りに登録しておくので、気が向いたらぜひお待ちしてます! (7月14日 13時) (レス) id: dc36689536 (このIDを非表示/違反報告)
ソイク(プロフ) - 続き気になります!無理せず更新頑張ってください!陰ながら応援しています (2021年9月27日 0時) (レス) @page27 id: 145d3835ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神崎セルザ@新垢2 | 作成日時:2021年5月23日 18時

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