【煉獄杏寿郎】煉獄さんは実はドSなんです【鬼滅の刃】

33.伝達係 ページ34

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それと同時に、急に私への攻撃を辞め一旦距離をとると。
女の鬼はパンッ！と手を叩いた。



血鬼術か、？
身構えもう一度参ノ型の体勢に入るが、特にこれといった攻撃は来ない。
何？今何をした？
考える暇も無くまた連撃が襲いかかってくる。



それを避けると、今度は色んな方角から。
キャアアアア？！うわぁああ？！なんだ？！と叫び声が上がる。



『え……』



……一般人が次々と襲われている？！



鬼の気配も一瞬にして倍に増えた。
目の前の女がにやりと笑う。
……もしかしてこの女、今伝達した？
柱が2人居る事、また恐らくこの鬼は頭が良いんじゃないだろうか。



柱が2人来たから、少しでも他の鬼を強くする為、今この店に居る一般人を全て誰かしらが食べるように伝えた。
そうして総出で柱を倒すという魂胆。
しかしそれ以外の能力は感じられない、という事はこの女はただの伝達係か。
リーダー格は別に居る！



本当はその主犯格が何処に居るかも出来れば聞き出したい所だったけど、
色んな箇所で一般人が同時に襲われている以上、たった1人に手間取れない。
ちょっと強いってだけで、大した鬼でも無いしね！



『天の呼吸、伍ノ型、旋風！！』



相手が私に攻撃を入れる前よりも早く、技を繰り出す。
旋風は連続で斬撃を叩き込む技だ、速い敵にはそれ以上の速い斬撃をって事。
頸が床に落ちる、よし、とりあえず伝達係はやった！



早く襲われている人達の元へ！
ダッ、と駆け出す。



……それにしても、思ったより鬼の数が多いかもしれない。
店自体もかなり大きいから、私と煉獄さんだけで一般人を全員守りきれるかどうか……



なんて、柱の癖に不安になっていると突然上階から。



ズァアアアッ、！という音と共に、何かが猛スピードで移動する気配。
建物自体もミシミシと揺れた。
一瞬また新手の鬼か！とか思ったけど、あ、多分これ違う。



『……ご愁傷様です、上の階に居た鬼達……』



これ煉獄さんが至る方向に攻撃を出しながら移動してる音だ……！
声が大きい煉獄さんは移動音もうるさっ、……大きいからすぐ分かった。



煉獄さんはめちゃくちゃ強いし、これならあんまり敵の数は心配しなくて良いかも。
上の階は煉獄さんに任せて、私もまずは一般人を守らなきゃ！



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