ビッシリなんです ページ10
あー、またぶっ倒れたな。
なんて慣れつつある私。
意外と順応性は高いのかもしれない。
真っ白な天井に、真っ白なカーテンで仕切られた真っ白なベッド。
ここは病室か。
身体を起こすと、最後の記憶にある地獄のような気分の悪さはきれいに消えていた。
あの後……
グルッペン様はどうなったんだろうか。
思い出そうとしても、途中までしか覚えてない。
両手をグルッペン様の身体へかざせば、我先にと黒いモヤが私の両手に吸い込まれて
物凄い気持ち悪い光景に驚いてたら、立っていられない位の目眩が襲ってきて
頑張ってみたけど、もうムリと限界が来て…
そうだ、確かあの時。
パリンと鳴った音を思い出しポケットを探る。
予想通り、そこには割れた黒水晶。
6個あったそれは、不自然にも全てが割れていた。
更に不自然なことに、全てがキレイに真っ二つに割れている。
？「入るでー」
不自然さの究明をする間もなく、声が掛けられる。
急いで黒水晶をポケットへ直した。
？「おはよう。気分はどう？」
そう聞いてきたのは神様だった。
『…神様？』
sn「あはは、神様じゃなくて悪いね。俺はしんぺい神。ここの軍医やで」
ぺ神って呼んで。
なんてのんびりした口調で話す男性は、水色の髪に水色の和服を着ている。
何より特徴的なのは、顔に神と書かれた面布。
神だけど、神じゃないらしい。
sn「グルちゃんを助けてくれてありがとう」
『あ、いえ…グルッペン様は助かったんですね？』
sn「寝てる数日が嘘だったんかって思うくらい元気かな」
その言葉を聞いてホッとする。
もしお偉方に対して失敗なんてしたら、牢屋行きにされてただろうけど。
sn「聞いても良い？」
『はい？』
sn「一体何したの？」
多分尋問、ではない。
ぺ神様の間延びした口調が、そうは感じさせないだけかもしれないが。
『すみません、私にもよく分かりません。…ただ……』
sn「ただ？」
『グルッペン様の身体には、頭から足まで黒いモヤが覆っていました』
sn「黒いモヤ？何それ、気持ち悪いな」
ペ神様の言葉に、大きく頷く。
『はい！すっごく気持ち悪いんです！しかもビッシリです！！』
sn「ビ、ビッシリ？」
『はい、ビッシリです！！』
誰かに伝えたい、この気持ち悪さを。
そう思って必死で訴える。
ちゃんと分かってくれたのか。
ペ神様は引きつった顔でドアに視線を送った。
sn「ビッシリの主が来たで」
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ゆかり(プロフ) - わぁーー、めっちゃ嬉しい！ありがとーございます！書きたい話はまだまだあるので、頑張りますね。 (2021年11月3日 20時) (
レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - とても面白いです！どストライクにハマる世界観、書き方、夢主の性格...など！めちゃくちゃ好きです。次の更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page31 id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 御三方、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張る励みになりますね。そして銀狐様、ご指摘ありがとうございました。コソッと直してみました！ (2021年10月25日 12時) (レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - この作品好きです！これからも御体に気を付けながら頑張ってください！あと大食漢ではないでしょうか？ (2021年10月25日 10時) (レス) @page18 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
シー - え、めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！ (2021年10月21日 3時) (レス) id: 7d376a875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2021年10月15日 6時
