空腹限界 ページ23
ちょっとだけ。
と思って横になったのがいけなかった。
気付けば朝を迎えていた。
濡れた髪のまま寝てしまったせいで、付いた寝癖を直し、ぐぅぅ。
クローゼットから借りた服に着替えて、ぐぅぅ。
朝から私のお腹は元気だ。
昨夜は気絶後だったし、リゾットしか食べてないと空腹を主張してくるお腹をさする。
食堂へ行けば良いんだろうけど場所が分からない。
昨日この部屋へ来る時にのぼった階段。
部屋から出て、取りあえず下りてみるか？
鳴るお腹に負けて、考えるより行動あるのみと部屋を出ようとした時、ドアをコンコンとノックする音が聞こえた。
『はい』
sha「オレオレ、シャオロン」
『シャオロン様？今開けますね』
思っても見なかった来訪に鍵を開ける。
満面の笑みと共に現れたシャオロン様は、おはよーと元気よく朝の挨拶をしてくれる。
sha「お、服似合ってるやん！」
『勝手にお借りしましたが良かったですか？』
sha「もちろん！Aの為に用意したんやから」
聞けば城下町から急ぎ、取り寄せてくれたそう。
迎えに来てくれたシャオロン様と一緒に部屋を出て食堂へと向かう。
私の部屋の1階下には幹部様の部屋があって、食堂や昨日の宴があった広間は2階、医務室は1階と簡単な案内を受ける。
せめて部屋から食堂くらいまでは1人で行けるようにならないと。
sha「ほい、到着！ここが食堂やで」
そう言われて足を踏み入れた場所は、空腹をより強くさせる匂いに溢れていた。
ぐぅぅ
正直なお腹が盛大に鳴れば、聞こえたのだろう。
シャオロン様が吹き出した。
sha「ぶはっ！腹めっちゃ鳴るやん」
『生き物として当然の欲求ですよ』
sha「A、お前おもろいな」
恥ずかしげも無く開き直る私を見て、シャオロン様は更に笑った。
そんなシャオロン様を見てふと考える。
今まで男の人に対して、こんな風に大っぴらに接した事って無かったかもしれない。
恋愛しないって決めたら楽だな。
朝食にしては時間が遅いせいか、食堂内は人がまばらだった。
何となくチラチラと見られている気がするけど、新顔だからだろうか。
シャオロン様の後を追えば、その先。
端のテーブルに座るエーミール様とトントン様がいて、軽く会釈をする。
tn「おはようさん。よく眠れました？」
『ええ、グッスリと』
em「それは良かったです。昨日はお疲れだったでしょうからね」
トントン様に椅子を勧められ、空腹を抑え腰掛ける。
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ゆかり(プロフ) - わぁーー、めっちゃ嬉しい！ありがとーございます！書きたい話はまだまだあるので、頑張りますね。 (2021年11月3日 20時) (
レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - とても面白いです！どストライクにハマる世界観、書き方、夢主の性格...など！めちゃくちゃ好きです。次の更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page31 id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 御三方、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張る励みになりますね。そして銀狐様、ご指摘ありがとうございました。コソッと直してみました！ (2021年10月25日 12時) (レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - この作品好きです！これからも御体に気を付けながら頑張ってください！あと大食漢ではないでしょうか？ (2021年10月25日 10時) (レス) @page18 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
シー - え、めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！ (2021年10月21日 3時) (レス) id: 7d376a875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2021年10月15日 6時
