猫の手の助手 ページ24
em「今ちょうどAさんの事を話してたんですよ」
『私の事で』ぐぅぅ
ここでも盛大にやらかす。
私のお腹はもう我慢ができないらしい。
tn「…先に飯にしよか」
大人な2人は目線を外し、聞こえないフリをしてくれている。
聞こえてるのは明らかなのに。
sha「はいよ！」
そう言ってシャオロン様が手渡してくれたのは、木製のトレー。
いつの間に取ってきたのか、トレーにはパン、サラダ、スープの朝食セットが乗っている。
『すみません、ありがとうございます』
sha「これで腹の虫も泣き止むやろ」
『言って聞かせますね』
ニヤニヤと笑うシャオロン様は私の横に座った。
食べながらで良いと言われた為、遠慮なくそうさせてもらう。
腹の虫よ、喧嘩せず食べなさい。
tn「話に戻してええですか？」
トントン様に先を促せば、彼は私にとって有り難みしかない提案をしてくれた。
tn「Aさん、俺の仕事の手伝いをしてくれませんか？」
『私がトントン様のお手伝いですか？』
tn「頼まれへんやろか？」
トントン様は私の反応を嫌がっていると取ったようで、情けなく眉を下げるもんだから、咄嗟に首を左右にふる。
『ありがたいです。これからどうしたら良いのか考えていたので。ただ、私で良いんでしょうか？』
tn「もちろんです！書類仕事が溜まりに溜まっとって…猫の手も借りたいくらいやったんです」
そこまで言ってもらえるなら。
猫の手よりかマシな仕事振りは保証できる。
Win-Winの関係と言う事で、契約成立だ。
『あ、トントン様。1つお願いがあるんです』
tn「なんですか？」
『出来ればこの世界の事を知りたいです』
今後この国にいるにしても、もしも追い出されたとしても。
この世界で生きる為には情報が欲しい。
トントン様の反応を伺えば、納得したように頷いてくれた。
tn「それもそうですね。この世界の事知っとう方が仕事もしやすいですし。エミさん、お願いしてもええか？」
em「私で良ければ」
sha「えー、何でエミさんなん。俺が教えたろか？」
tn「シャオさんは黙っとり」
と、そんなこんなで私はエーミール様からこの世界について教えてもらえる事となった。
食堂を出て、同じ2階から渡り廊下を渡って別棟へと到着する。
ここがエーミール様の仕事部屋らしい。
中は、前世で見覚えのある教室みたいに机が並べられていた。
エーミール様はその奥の扉へと入って行くので、私も同じように扉をくぐった。
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ゆかり(プロフ) - わぁーー、めっちゃ嬉しい！ありがとーございます！書きたい話はまだまだあるので、頑張りますね。 (2021年11月3日 20時) (
レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
すいみん。(プロフ) - とても面白いです！どストライクにハマる世界観、書き方、夢主の性格...など！めちゃくちゃ好きです。次の更新楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2021年11月2日 23時) (レス) @page31 id: 89ac922806 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 御三方、コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張る励みになりますね。そして銀狐様、ご指摘ありがとうございました。コソッと直してみました！ (2021年10月25日 12時) (レス) id: 22f5afe48d (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - この作品好きです！これからも御体に気を付けながら頑張ってください！あと大食漢ではないでしょうか？ (2021年10月25日 10時) (レス) @page18 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
シー - え、めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！ (2021年10月21日 3時) (レス) id: 7d376a875d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかり | 作成日時：2021年10月15日 6時
