story.12 ページ14
荷物運びを終わらせ、教室に戻ると優が待っていてくれた。
あ「ごめん、待たせちゃった」
優「んー、いいよそんなの。ただ、あとでジュースおごってね」
にんまり顔の優…くそう、それが目的か。
教室には、もうあまり人がいなかった。
あ「じゃ、かえろっか。
あ、じゃーね怜」
帰り際、すれちがう怜にあいさつをする。
怜も、じゃあねと言ってくれた。無視されなくてよかった。
靴をはきかえている際、優が面白いものを見たといわんばかりの顔で話しかけてきた。
優「あっれー、Aって怜くんのこと呼び捨てで呼んでたっけ〜?
さては何かありましたな〜?」
あ「いや…なんもないよ。ただ、怜に言われたからそうしただけ」
ふーん、と言いながらもまだニヤつきがおさまっていない優。
優「もしかしたら…ねぇ、Aって怜くんになんて呼ばれてる?!」
うわ、すごい迫られてるよ私。
はぐらかそうかと思ったが、どうせばれるし正直に言おう。
あ「…名前で呼ばれてる」
顔をそらしながら言うと、優は少し興奮したようにキャーっと叫ぶ。
優「呼び捨て!?呼び捨て!?!?」
私が無言でうなずいたのを確認すると、また叫んだ。
いくら大声出してないからって、響くよ。
優「これは…恋の予感…」
にんまり顔でつぶやく優に一言。
あ「それは、ない」
ばっさりときった。
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夢 - 主さんストーリーとても面白いです!あの質問なんですが作った人から名前変換オリジナルの名前って見たりできるんですか? (2022年10月9日 18時) (レス) @page7 id: 914057515a (このIDを非表示/違反報告)
マコ - 幼なじみ可愛すぎて心臓痛いです笑 (2016年11月14日 0時) (レス) id: 3964615cd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - か - せんぱいがいいな - 笑 (2016年6月28日 16時) (レス) id: a9f7a71f31 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 先輩がいいです! (2016年2月29日 1時) (レス) id: ce8849c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - せんぱいで!! (2015年7月20日 23時) (レス) id: 6d0d403dce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:憐 | 作成日時:2014年3月17日 16時