17.お花見 ページ21
『わぁ、すごく綺麗な桜ですね!』
私の目の前にはとても大きくて立派な桜の木が花を満開に咲かせている。
「喜んでもらえたみたいでよかったです」
『有難うございます、ひよりさん。しっかりと桜を見るのは久しぶりなので』
「そういえば、夜トもそんなこと言ってたような...」
何かあったの?と、ひよりさんが聞いてくる。
どう答えていいものかと思ったけど、こちらにあまり関わりを持って欲しくないので。
『神様には人には言えないことがたくさんあるんです。夜ト様にとって桜とは、その一つなんですよ』
「もしかして、私聞いちゃいけないこと聞いちゃったのかな!?」
『いえいえ、そんなことはありませんよ。夜ト様のことを知ろうとしてくれるのは、神器として嬉しいことですから』
穏やかに微笑み、桜を見上げる。
やっぱり日本は桜だなぁ。
『うわぁ、こんなにたくさん!たいへんでしたでしょ?』
卵焼き、ウインナー、巻きずし などなど。
眼下に広がる弁当箱にたくさん詰まった料理を見て、私は感嘆した。
「はい。でも、お手伝いの佐々木さんに手伝ってもらったので、なんとか今日に間に合いました」
「でも、なんでこんなにたくさん...オレら食っても意味ないよ?」
「オレが全部食う!」
「待って。みんな、そろってから!」
お弁当に手をつけようとした夜ト様の手を、ひよりさんがパシッと止めた。
『みんな?』
「実はね...お客様を呼んであるの」
ひよりさんが呼んだお客様...
私たちがいるところに呼んだってことは、神様か神様関係の人なのかしら?
不思議に思いながらも後ろを振り向くと、そこには────
『え、毘沙門様!?』
私は本来そこにいるはずがない人物がいることに驚いた。
いや、その周囲にいる神器の数に驚いたと言ったほうがいいのかもしれない。
見たところ、全員がいつも武神としての彼女を支えている神器ばかりだったのだから。
『ひよりさん、これはどういう...』
「やっぱり驚いちゃいますよね、実は...」
ひよりさんの説明によると、事前にひよりさんが毘沙門様のお社に行き絵馬に花見をお誘いを書いたのだということらしいです。
あと、天神様と小福様も誘ったと...
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煉華☆(プロフ) - 狛犬と朧月+さん» ありがとうございます!今年は受験があるので一月の模試が終われば少しづつ更新を再開していく予定です。お!そうなんですね!早くアニメでいっぱい喋ってもらいたいです(*´ω`*) (2018年1月9日 23時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬と朧月+ - 面白かったです!あと私も父様大好きなんです!仲間がいて嬉しい (2018年1月9日 22時) (レス) id: 36ec0bd3e1 (このIDを非表示/違反報告)
cherrymay(プロフ) - 面白かったです♪更新楽しみにしてます! (2016年8月26日 3時) (レス) id: 3524541590 (このIDを非表示/違反報告)
優里(プロフ) - イメ画を描き終わりました!投稿していますので、良ければ見てみてください! (2016年8月9日 17時) (レス) id: 69dfd2ea95 (このIDを非表示/違反報告)
ユッキー - やっぱりこの作品面白いです!これからも更新頑張ってください!! (2016年5月14日 17時) (レス) id: e51a1781b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煉華 | 作成日時:2015年11月28日 23時