純白の姫 (ページ31)

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第二十六話ページ31

私は、差し出された手を取り立ち上がった。

「すみません。ケーキ屋さんに急いでいたらこんなことに…。」

私は、彼女の言った言葉に食いついた。

「ケーキ屋さんが近くにあるの！私も連れて行って。」

「はひ、あなたもケーキお好きなんですか？」

「うん。大～好きだよ。」

「なら、一緒に行きましょう。」

とポニーテールの子が元気よくいうと

「うん。みんなで食べた方が美味しいもんね。」

と茶髪の子も賛成した。

私達はケーキ屋さんにつくまでの間、自己紹介をした。

ポニーテールの子が三浦ハルちゃん。

茶髪の子が笹川京子ちゃん。

二人とも中学生らしい。

「Aちゃんは、日本は初めてですか？」

「うん。だから、はしゃいでて…。」

「その気持ちわかるかも。お買い物とか楽しくなっちゃうよね。」

私は、やっぱり女の子っていいな～と思いながら二人と楽しく会話をしていた。

「ここですよ。ハルオススメのケーキ屋さんです。」

ハルちゃんが教えてくれたお店は、オシャレなテラスのあるお店だった。

私達は、それぞれケーキと紅茶を頼みテラスで楽しく女子トークに花を咲かせていた。

「Aちゃんは、気になる人とかいないんですか？」

「え！」

私は、ハルちゃんの言葉に声が裏返ってしまった。

「その反応は、いるみたいだね。」

「どんな方ですか！？」

二人は、私にキラキラした目を向けてくる。

わ～どうしよう…。