純白の姫 (ページ4)

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第二話ページ4

ティモッテオ…お父さんがザンザスの話を聞した次の日…。

「Aちゃん。今日、ザンザスが君を引取りに来ることになった。」

私は、お父さんが話をし終わるまで自室で少ない荷物をまとめることになった。

私は、本や服をトランクに詰めていた。

すると、

「ふざけるな！！クソ老いぼれが！！」

という大きな声と

パリーン

と何かの割る音…。

私は、自室から出て恐る恐る客室のドアを開けた。

そこには、赤い瞳を持った男の人がいた。

その人は、ドアが開いたのに気づきこちらを睨んだ。

私は、それに驚きドアを大きく開けてしまった。

「Aちゃん…。この子がザンザスだよ。ザンザス、この子を頼む。ワシよりもお前の方がこの子を分かってやれる。」

お父さんは、ザンザスにそう言った。

だが

「ふざけるなよ！！こんなやつをなんで俺が！！」

ザンザスは、拒絶した。

私は、その言葉がひどく刺さった。

私は、いつのまにか白い炎を出しており、戻ってと願ってもどうにもならない。

私は、怖くて涙が出始めた。

ゆっくりと炎で燃えて行くドア…。

ザンザスは、それを見て

「おもしれえ。」

と言って私の手をとり

「いいだろう。預かってやる。いいな、A。今日から兄だ。」

と言ってくれた。

私は、ザンザスの行動や言葉に気を取られており、いつのまにか白い炎が引いていた。

私は、この時よりザンザスの妹となった。