純白の姫 (ページ27)

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第二十二話ページ27

スクアーロがハーフボンゴレリングを持ち帰ってきた。

みんな、これでお兄様がボスになれるそう喜んでいる。

ある会議室にて幹部が集まっていた。

「スクアーロが持ち帰ったハーフボンゴレリングにより9代目の了承も得られそうです。」

「時期ボンゴレボスの披露式典も近々開かれるでしょう。」

「これでいよいよファミリーの実権は9代目の直系、実の息子であるボスのものですね。…ザンザス様。｣

私は、お兄様の座る椅子の横に立ち話の行く末を見ていると

「ゔおぉい。お呼びか、ボス？」

とスクアーロが部屋に入ってきた。

「ハーフボンゴレリングの褒美をくれるってんならありがたく頂戴するぜ。」

お兄様は、近づいてきたスクアーロの頭を勢いよく掴み

ゴン！

と机に思いっきりぶつけた。

「お兄様！！」

私は、お兄様の腕にしがみつきお兄様の手を離させる。

「なっ･何をしやがる！！？」

スクアーロは、お兄様の突然の行動に驚いている様子。

お兄様は、一つになったボンゴレリングを外そうとするとスクアーロが持ち帰ったハーフボンゴレリングが簡単に取れた。

それをお兄様は、握りつぶした。

「偽物(フェイク)だ。」

お兄様のその言葉に周りがザワつく。

「家光…」

お兄様は、これを仕組んだ者を知っているようだった。

お兄様は、歩き出しそれに私やスクアーロたちが続く。

「日本へ発つ。奴らを…根絶やしにする。」

お兄様の怒りが声にまで現れていた。

私は、前を歩くお兄様を見て自分も役に立ちたいと思った。