純白の姫 (ページ23)

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特別編①－２ページ23

ふわりふわりと飛ぶマーモンを追って部屋に向かう私。

そんなマーモンを見ながら私は、やっぱりアレをしたいと思っていた。

「ねえ、マーモン。抱っこしてもいいですか？」

「ムム、金にならないことはしないけど…Aなら特別にいいよ。」

マーモンの言葉に少し目を輝かせゆっくりと降りてくるマーモンを抱きしめた。

そうこうしているうちに部屋の前についた。

「さあ、着いたよ。ベッドに入って寝るんだよ。じゃあね。」

マーモンが去ろうとするのを服を掴んで阻止した。

「ムム？どうしたんだい？」

「…一緒に寝ましょう…。｣

「…一人で眠れないのかい？」

マーモンの質問に頷く。

「もしかして、ボスが居なくなってからずっと眠れなかったのかい？」

「一人は、いやです。」

私の言葉にマーモンは、

「いいよ。Aが望むならボスが帰ってくるまで一緒に寝てあげるよ。さあ、部屋に入ろう。」

そう言ってくれた。

部屋に入る。

ベッドにマーモンと入るとマーモンは、とても暖かかった。

「おやすみなさい。マーモン。」

「おやすみ。A。」

この日から私達は、お兄様が帰る日まで一緒に眠ることにしたのでした。