純白の姫 (ページ20)

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第十八話ページ20

夢を見た…。

昔の夢…。

私にとって忘れたい過去…。

痛みを伴う毎日…。

白い炎を怖がる人たちの目…。

どうしようもないことは、自分が1番わかってる…。

私に幸せなことは無いのだと、諦めていた。

けれど、そんな毎日はティモッテオによって変わった。

ティモッテオが父親となってくれ、お兄様ができた。

お兄様は、優しくてヴァリアーのみんなも優しい。

私は、そんなヴァリアーが好き。

早く起きないとみんなが心配する。

起きないと…。

私は、ゆっくりと現実へと戻っていく。

ゆっくりと目を開くと、眩しい光に目を細める。

「…眩しい…。」

「！目を覚まされた！スクアーロ様に連絡を！」

「は、はい！」

私が呟くと私の下の方が騒がしかった。

私は、冷静になり周りを見渡すと白い球体の中にいた。

私は、この球体を知っている。

私の白い炎だ…。

私は、ゆっくり深呼吸し炎を納めていく。

炎が減っていくと私は、ゆっくりと床に降り立った。

ちょうどそこに

「A！目が覚めたんだな！」

髪が伸びたスクアーロがいた。

「スクアーロ…？」

「ああ。お前、半年以上眠りつづけてたんだぞ！」

私は、自分がずっと眠っていたことに驚いた。

そして疑問が浮かぶ…。

「お兄様は？」

私の言葉にスクアーロは、くらい顔をして

「ボスは…Aが眠ってからしばらくたって9代目に謀反を起こした…それで…今、氷漬けにされてる。」

ゆっくりと事件のことを教えてくれた。

「お兄様が…そんな…。」

私は、その後ずっと泣き叫んだ。

これからどうなるのか…。