第56話※ ページ9
パサッ
私の髪と一緒に落ちる三ツ谷から貰った水色のシュシュ……。
それを見ていた堅兄は、
堅「テメェ!」
と周りのヤツらを一瞬で吹っ飛ばし私たちの所へとやってきた。
堅「Aを離せ!」
堅兄が見たこともない怖い顔で睨む。
男1「おや?来ないのか?」
挑発するそいつ。
私がいて動けないんだ!
私が何とかしないと!
震える身体で男の足を思いっきり踏んだ。
男1「痛!」
その隙に走り出し堅兄の胸に飛び込んだ。
『堅兄!』
堅「よく頑張った!少し待ってろ!三ツ谷!」
堅兄は、三ツ谷を呼んで私を託した。
三ツ谷は、少し目を逸らし上の特攻服を脱いだ。
三ツ谷は、ちゃんと下に白いTを着ていたようだ。
三「とりあえず、コレ着とけ!」
そう言われて私は、ありがたくそれを羽織った。
羽織ったと同時に
三「もう大丈夫だ。」
と抱きしめてくれた。
安心で震えが弱まったがそれによって火傷に服が当たり血が滲む。
『いっつぅ……ごめん!』
三「気にすんな!抱きしめて悪ぃ!とにかく、病院だ!」
私は、三ツ谷に連れられて三ツ谷のバイクに乗り病院へと向かった。
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作者名:ミニオン | 作成日時:2023年4月18日 15時