第95話 ページ48
思考停止した私の頭は、何を言われているのか分からなかった。
え?
三ツ谷が私の髪にキスして……。
三ツ谷が私の事好きって……。
『え……好き?三ツ谷が……私のこと?』
整理出来ていない頭を必死に動かし三ツ谷に聞いた。
すると
三「そうだよ!そんな顔で見るな!」
と顔を背けられた。
ドキドキが止まらない。
三ツ谷に聞こえてしまうんじゃないかって言うくらい。
私、コレ答えた方がいいよね?
今、言わなきゃ!
せっかく三ツ谷が言ってくれたんだから。
ちゃんと答えないと。
私は、深呼吸をして握っている三ツ谷の手をギュッと握り
『こっち向いて、三ツ谷。』
と声をかけた。
三ツ谷は、恐る恐るこちらを向いた。
その顔は、携帯のライトでも分かるほど真っ赤で必死にそれを隠そうともう片方の手で口元をおおっていた。
『あのね、三ツ谷。たぶん、初めて三ツ谷の家に行った時から私も……三ツ谷の事好きなんだよね……。』
私がそういうと三ツ谷は、凄い驚いた顔をした。
三「え!?マジ?」
『うん。恋なんてしたことないし……女の子らしくもないから……なかなか踏み込めなかったんだけど……。三ツ谷が勇気を出して言ってくれたから……私も答えなきゃって思って。』
私が真っ直ぐに三ツ谷を見つめれば三ツ谷はガッツポーズして
三「よっしゃー!」
と言った。
それにびっくりしていると三ツ谷は、深呼吸して真っ直ぐ私を見て
三「オレと付き合ってください。」
と言った。
私は、おかしくなり
『フフッ。はい!』
と笑いながら答えるのだった。
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作者名:ミニオン | 作成日時:2023年4月18日 15時