似てない双子 2 (ページ21)

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第６８話ページ21

みんなが居なくなった部屋は、とても静かだった。

体の震えは、堅兄が抱きしめてくれていたおかげでようやく収まった。

『ありがとう、堅兄……。みんなに……場地に悪いことしちゃった……。』

堅「オマエのせいじゃねぇよ……。オレがあいつらにこの事言ってなかったんだ……。ちっと考えれば分かるのに言わなかったオレが悪い……。」

『堅兄は、悪くないから……。みんなには、あとでメールしとくよ……。』

堅「オレもちゃんと話しとくよ。」

部屋には、微妙な空気が流れ話が続かなかった。

すると

堅「そういえば、三ツ谷のやつ開けてみろよ。」

と堅兄から三ツ谷に貰った紙袋を受け取った。

『なんだろう？』

私は、恐る恐る空けて見た。

そこには、

『可愛い〜！』

黒いうさぎのぬいぐるみが入っていた。

首には、薄紫のリボンが巻かれていた。

『ルナちゃんもマナちゃんも心配してくれてるんだね。』

堅「ちゃんとお礼言っとかないとな！」

『うん！』

私は、そのうさぎのぬいぐるみをギューッと抱きしめるのだった。

その後、堅兄はお昼を買いに売店に行った。

私は、その隙に三ツ谷に電話をした。

ちなみにここは角部屋で個室なので携帯は、許されました。