第67話 ページ20
急な出来事で部屋の全員が驚いた。
堅「!Aどうした!」
私の元へ駆け寄る堅兄。
私は、ガタガタと体が震えだしていた。
『違う!違うの!ごめんなさい!』
震える体を必死に落ち着かせようと自身を抱え込む。
堅「A!大丈夫だ!大丈夫だから落ち着け。」
堅兄は、私が落ち着くように背中をさすってくれる。
場「悪ぃ!オレがいつもみたいに急に肩組んだりしちまったから!」
堅「場地!」
堅兄がカッとなって場地に掴みかかろうとしたが
『やめて!場地は、悪くないから!』
私は堅兄の腕を掴み必死に止めた。
場地が怖い訳では無い……。
けれど、体が反応して震え涙まで流れ始めた。
『ごめんなさい!ごめんなさい!』
私は、こんな自分が嫌で必死に謝った。
エ「りんご剥けたよ〜。!何かあったの!?」
そのタイミングでりんごを剥き終えたエマが戻ってきた。
静まり返った部屋。
ガタガタ震え涙を流す私。
堅兄の怒った顔。
何かあったと察知するには、十分すぎるものだった。
万「……今日のところは、この辺で帰ろう。」
マイキーの言葉に一同が賛成し状況を理解できないエマだけ、渋々と部屋を出た。
最後に三ツ谷だけが残り
三「ドラケン、A。なんでも力になるから言えよ?あと、これお見舞いに作ったんだ。ルナとマナが生地選んだんだ。それじゃ、またな!」
三ツ谷は、堅兄に紙袋を渡して帰って行った。
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作者名:ミニオン | 作成日時:2023年4月18日 15時