第90話 ページ44
抗争が明後日に近づいていた。
日に日に眠る時間が減ってきた私は、酷い顔をしているだろう。
そんな私をマイキーは、夜に連れ出してくれた。
向かった先は、海沿いだった。
私たちは、何も話さずただ目の前のCB250Tを見ていた。
しばらくすればドラケンがやってきた。
ドラケンも何も言わずただ静かな時間が流れた。
その沈黙を破ったのは、マイキーだった。
万「もう戻れねぇのかな……？兄貴ならどうすんだろ……？」
マイキーの言葉に私は、返すことが出来なくてドラケンをみた。
するとドラケンは、優しい顔をして
堅「さぁ？CB250Tと語ってこいよ。気が済むまでさ。Aには、オレがついててやる。」
そういった。
マイキーは、私の方を見た。
きっと私を心配してるんだろう。
私は、ゆっくりと深呼吸して
『大丈夫だよ。真一郎の相棒の声を聞いてきて……。』
そうやって微笑めば
万「悪ぃ。……ちゃんと寝ろよ？」
と抱きしめられた。
『うん。』
マイキーの腕の温かさにほんの少し安らぎを感じた。
私をしばらく抱きしめた後、マイキーはバイクで走りに行った。
マイキーが行った道をしばらく見ていると
堅「……オマエは、どうしたい？」
唐突にそう聞かれた。
『……わからないよ。夢で何度も真一郎が一虎を許せって笑ってくるの……。でも……そんな簡単に……許せないよ……。』
私は、涙を流していた。
最近、泣いてばっかりだな……。
『一虎がいなければって何度も思ってしまう……。それと同時に一虎と一緒に過ごした日々が……楽しかった日々が出てきて……。苦しいの……どうしたらこれが無くなるかわからない……。』
私は、その場で座り込み膝を抱えて泣いた。
堅「オマエなりに考えてんだよな。悪ぃ。」
優しく背中をさすってくれるドラケン。
こんなに苦しむなら心なんてなければ……と不安定な私は思っていた……。
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ミニオン(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございますm(_ _)mコメント頂けてとても嬉しいです！頑張って続きを書きますのでよろしくお願いします(^^♪ (2021年10月5日 22時) (
レス) id: b8c5302efb (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続きを楽しみにしてます！ (2021年10月5日 20時) (レス) @page17 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミニオン | 作成日時：2021年9月30日 19時
