第83話 ページ37
私はね、ごく普通の家庭に育ったの。
優しい母と怒ると怖いけど笑顔が耐えない父、私の後を追いかける小さな弟。
代わり映えしない毎日を送っていたそんなある日……。
その日はたまたま、友達と遊んでいて帰りが少し遅くなった。
家のドアを開ければ家中に立ち込めた鉄臭い匂い。
まだ、小学校中学年の私にはそれが血の匂いだって分からなくていつも通り家に入った。
リビングのドアを開ければ知らない高校生達が赤黒い何が滴るバットを持って何かを囲んでいた。
それが私の大事な家族だって気がつくのに数秒かかり逃げる間もなく私は頭を重いっきり殴られた。
気が遠くなって、次に目が覚めたのは病院のベッドの上だった。
医者がその事件のショックと頭の前頭葉の損傷によって私が感情のコントロールがきかなくなっていると言ったの。
言われてみれば悲しいはずなのに涙も悲しい顔もできなかった。
既に母たちの葬儀は、済まされていて何も分からないまま母方の祖母に引き取られた。
後で聞いた話では、高校生達は金銭が目的で侵入し異変に気がついた近所の人が通報し逮捕されたという。
そんなのは、どうでもよかった。
なんで殺されなければならなかったの？とそれだけが頭の中をグルグルと回ってた。
学校も住む場所も変えても楽しむことも悲しむことも出来なかった。
その時からずっと不眠症も患ってる。
もう、生きる意味なんてと思い始めていた時たまたまこの公園で楽しそうにしている真一郎と出会ったの。
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ミニオン(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございますm(_ _)mコメント頂けてとても嬉しいです！頑張って続きを書きますのでよろしくお願いします(^^♪ (2021年10月5日 22時) (
レス) id: b8c5302efb (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続きを楽しみにしてます！ (2021年10月5日 20時) (レス) @page17 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミニオン | 作成日時：2021年9月30日 19時
