第73話 ページ26
マイキーサイド
話を終えたオレは、バイクでAの家まで急いだ。
たどり着いたオレは、玄関先で立っていたケンチンに声をかける。
万「ごめん、遅くなった……。それ、どうした？」
近づいたケンチンの顔は、殴られ赤くなっていた。
堅「悪ぃ、オレじゃ今ダメだわ。」
ケンチンは、申し訳なさそうにそう言ってくる。
ああ……Aは、許せなかったんだな……。
オレが遅くなっちまったせいだ……。
万「そっか……悪いケンチン……。」
オレは、顔を伏せながら玄関の扉に手をかけると
堅「気にすんな……。10分経ったら行くわ。」
とケンチンからそんな言葉が聞こえたが返す気には、なれなかった……。
オレは、ゆっくりと静かにAの部屋に入った。
Aは、ベッドに座っていた。
ケンチンを殴った時に着いたであろう血が床に点々と着いていた。
万「……A。」
オレが近づいて顔に手を添えればAは、オレの手を勢いよく引いてベッドに組み敷いた。
『……なんで……止めなかったの？』
Aのその言葉に
万「……ごめん……。」
それしか出てこなかった。
それを聞いたAは、両手でオレの胸板を叩いてくる。
それは、痛みなんかなかった。
泣いているのかたまにオレの顔にポツリポツリと冷たいものが降ってくる。
オレは、そんなAを抱きしめて頭を撫でてやる。
万「……ごめん……。辛いよな、大事な仲間が離れていくのは……。オレも辛い……タケミっちに連れ戻すように頼んだ。だから、きっと大丈夫だ。」
オレが呪いのようにそう言えば、未だ叩いていた手がやんだ。
そして、オレを見て
『あぁぁ……ごめんなさい！こんなこと……したかったわけじゃない……。違うの……違うの……。』
Aは、涙を流しながら自分の手で顔をおおった。
泣き続けるAを泣き止むまで撫で続けてやった。
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ミニオン(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございますm(_ _)mコメント頂けてとても嬉しいです！頑張って続きを書きますのでよろしくお願いします(^^♪ (2021年10月5日 22時) (
レス) id: b8c5302efb (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続きを楽しみにしてます！ (2021年10月5日 20時) (レス) @page17 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミニオン | 作成日時：2021年9月30日 19時
