第70話 ページ23
ドラケンサイド
何が起こったのか理解するのに数秒かかった。
オレを押し倒したAは、目に光がなく今でも涙が頬を伝っていた。
堅「A……」
俺が名前を呼べばAは、
『なんで？なんで、場地を止めなかったの！？』
と泣きながらオレを殴った。
痛ってぇ……。
オレは、ただ殴られ続けた。
それで気が収まるならと……。
だが、それが逆に悪かったのかAは収まるどころかエスカレートした。
オレの上から退いたAは、
『なんで！なんで！？』
と言いながら柱を殴り始めた。
堅「やめろA！」
オレは、必死にAを止めた。
堅「落ち着け！」
『やめてよ！あっち行ってよ！』
オレの力に当然叶うはずもなくしばらくじたばたして大人しくはなったが以前オレを拒絶して俺の言うことを聞こうとはしなかった。
これは、まずいな……。
そう思ったオレは、とりあえずベッドに座ったAを残して家の外に出た。
すると、ちょうどマイキーがやってきた。
万「ごめん、遅くなった……。それ、どうした？」
マイキーは、オレの顔を見て眉を寄せる。
堅「悪ぃ、オレじゃ今ダメだわ。」
オレの言葉に全てを理解したマイキーは、悲しそうな顔をして
万「そっか……悪いケンチン……。」
オレの横を通り過ぎながらそういった。
堅「気にすんな……。10分経ったら行くわ。」
オレがそう言えば、黙ったままマイキーは家に入っていった。
オレ、だっせぇ……。
そんなことを思いながら殴られた頬をさするのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミニオン(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございますm(_ _)mコメント頂けてとても嬉しいです！頑張って続きを書きますのでよろしくお願いします(^^♪ (2021年10月5日 22時) (
レス) id: b8c5302efb (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続きを楽しみにしてます！ (2021年10月5日 20時) (レス) @page17 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミニオン | 作成日時：2021年9月30日 19時
