第19話 ページ23
sumさんが入ってきた段階で
「それでは〜」
と帰ろうとしたところ、
「待って待って！
もっと話したい！」
とうらたさんの珍しいワガママ。
本当はダメなんだろうけど、たぬくんだしなぁ…
「じゃぁ、ちょっと待っとるね」
私がそういえば、
「配信の時の鈴蘭だぁ…」
とふにゃっとした表情をして着替えに行った。
「メンバーが着替えてる間、僕とお話しますか？」
そういって一緒にいてくれるsumさん。
「いつもお手紙ありがとうございます。
毎回大切に読ませてもらってます。」
sumさんはそう言ってニコッと笑ってくれる
「覚えててくれてるんですね…
ありがとうございます…！」
ライブに行き始めたころからメンバープラスsumさんにも
お手紙、ファンレターなるものを送っていた。
「僕にお手紙をくれる方は少ないですから、
覚えてますよ。
そういえば、もう成人なさったんですよね。
なら、この後の打ち上げAさんも一緒にいかがですか？」
sumさんがそういう
打ち上げ…打ち上げ?!
「い、いやいや！
さすがにそこまでは…」
私はそう言って断ろうとしたとき、
「いいじゃん！鈴蘭と話したかったし、
打ち上げ一緒に行こうぜ！」
早く着替え終わったんだろう、うらたさんがこちらに来てそういった。
「知らない女性が打ち上げ一緒に行くのはさすがに…」
私がそういえば
「大丈夫だろ、俺の親戚ってことでさ
リスナーに見つかればそう言い訳しよ？」
うらたさんがそういって、上目使いをしてくる
うらたさんのほうが背が高いはずなのに
ちょっと屈むのやめてもらってもいいですか？
「うらたさんもこう言ってますし、
Aさん。ぜひ。」
sumさんからの後押しもあり
「わかりました…
あまりお酒は飲まないですからね。」
押しに弱いのどうにかしないと…だよなぁ…
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作者名：レンカ | 作成日時：2023年9月22日 21時
