【usss】コンビニ店員と歌い手【snr】 (ページ21)

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第18話ページ21

「うらたさんが何年も推してるんだけど
　埋もれちゃってる子なん？」
坂田さんがオブラートに包んでくれている。
「人気が出ないでいいですよ。
　底辺で聞いてくれてる人のお名前覚えて
　身内ノリで楽しんでるだけですけど。

　でも、推してくれてるなんて、とても恐れ多いです。」
私がそういえば、
「いや、マジでなんでこんな埋もれてるんだって思ってるよ。
　実力はある。ねぇ、一回センラとかまふにmix頼まない？」
うらたさんはそう言ってくれるが
「人気になりたいわけじゃ…」
私がそういえば、
「鈴蘭さんがそういう人だってのはここ数年でわかってるつもり。
　何回も枠行ってるからな。
　でも、このままじゃ勿体ないって気持ちもあるんだよ。」
うらたさんの目はマジだった。本気だった。
そこまで鈴蘭を推してくれていたとは…
「ありがとうございます。
　何回もってことはコメントとか残してくれてるんですか？」
私はふと不思議に思い尋ねる。
「たぬき。

　たぬきってコテハンでいつもコメントしてる。」
そう答えてくれるうらたさんは少し恥ずかしそうで
「たぬきって安直やなぁ」
と笑う坂田さんに
「でも、鈴蘭さんの話になると生き生きしとるんよ」
とこっそり教えてくれる志麻さん。
「Aちゃん、歌い手やったんかぁ…
　いつかmixさせてな。」
なんていたずらっ子のような表情のセンラさん