#2 ページ2
.
「とういうことで、
大体の業務内容は今言った通り。
前の部署と大きく変わるところは無いと思うから
そんな構えずやってもらえたら」
目黒「はい。丁寧にありがとうございます」
「いえ、とんでもない」
花菜「...」
「なによ、言いたいことあるなら言いなさい」
花菜「いや、なんかかたいなあて」
「かたい?」
花菜「目黒くんさ、ランチはどうする?」
目黒「あ〜、その辺で買ってこようかなって」
花菜「いつもそんな感じ?」
目黒「はい」
花菜「じゃあ、良ければ下で一緒にランチしない?
打ち解けよ」
目黒「いいんですか?」
.
ちらっとこちらを見た目黒。
.
なぜ私を気にする?
.
花菜「いいよね?A」
「...うん」
花菜「じゃあもうそろお昼だし行こっか!」
深澤「おい!5分はえーよ!」
花菜「こまかーい」
深澤「おまえらなぁ...」
花菜「午後で巻き返すんで」
深澤「毎日そう言ってんだろ」
花菜「ですかね?」
深澤「っとに!」
.
深澤先輩の声になど耳も貸さず
私達は財布とスマホだけ持つと
廊下のエレベーターへ向かった。
.
.
渡辺「お!おつかれ」
花菜「翔太!お疲れ様ー!」
渡辺「お前ら相変わらず昼早いな」
.
すぐ隣部署の渡辺翔太。
私らの同期で、
目黒の次に社内で人気。
.
ウチでは塩顔がモテるのかなんなのか。
.
花菜「そりゃバリバリ働くとお腹も空くでしょ。
てか翔太だって人のこと言えない」
渡辺「ふっかさんめちゃくちゃこっち見てるよ」
花菜「どうせうだうだ言ってんのよ」
渡辺「うだうだって(笑)ふっかさん先輩だよ?」
花菜「そうだけど?」
渡辺「お前いつか逆パワハラでクビになるぞー(笑)」
.
到着したエレベーターに乗り込みながら
ウハハハハハっと
相変わらずのバカデカボイスで笑う翔太。
でもクビ案件は同感だな〜と
思いながらボタンを押そうと思えば、
すかさず、さっと伸びてきた長い腕に制止された。
あ…
たしかに、こうやって近くに立つと...
大きい...
.
細身ですらっとしてて
加えて、顔が良いんだから有名人なの頷ける。
この顔が社内にいたら女子も騒ぐわよね。
.
「ありがとね」
目黒「...いえ。むしろ遅くてすみません」
.
そう扉を閉めると、一瞬ふっと伏し目になり
何か言いたげそうに私の顔を見た。
.
「...ん?」
.
.
310人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yuri | 作成日時:2022年8月4日 1時