赫き炎刀【煉獄杏寿郎】

episode.24 ページ25

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その後の私は順調に回復した。


回復訓練も行い、時々煉獄さんにも手伝ってもらった。


だがあの日から意識してしまっているのか、かっこよく見えて仕方がないし胸が苦しくなる。




これは、とても困った。







あっとゆう間に回復訓練も終わり、普通の生活に戻り通常通り任務についていた。





大怪我を負ってから、あの時の鬼の事をずっと考えていた。



あれは間違いなく私の弟だった。


鬼に成り果ててはいたものの、私が家族を間違えるはずがない。




今日は煉獄さんへその話をするため、お話がありますと伝えると

では聞こう！と言って連れられ、煉獄さんの屋敷へと訪れた。





「実は、先日私が戦っていた鬼の事で。

私を襲ってきた鬼は私の弟でした。間違いありません。」




「よもや！

君の弟はあの夜、亡くなっていた筈ではなかったか！」




「はい。私もずっとそう思って生きていました。

でも…、ですね。

あの気配も匂いも数年でも一緒に暮らしていた家族です。間違えるはずがないんです」




「なるほど！
だからあんなにも氷雨少女を狙っていたんだな！
君が負傷した事にも、納得が行く！」




「私はきっと弟を、あの鬼を斬ることができません。
あの時も、驚き立ち止まってしまいました。

斬ることに躊躇してしまいました。」





そう言って下唇を噛み
正座している膝の上で拳をつくり、強く握り締めた。





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