16 もう暗いね ページ17
｢暗く､なっちゃったね…｣
今は夕方の6時｡
そろそろ電車に乗らなきゃいけない時間だ｡
｢そろそろ…帰るか｡｣
｢…………｣
私は下を向きレンの右手の袖を掴む｡
ああ､私はいつからこんなに我が儘になったのだろう｡
イルカのぬいぐるみをギュッと抱きしめる｡
それと同時にレンを袖に掛かる力が強くなっていく｡
"離れたくない､傍にいたい｡"
そうはっきり言えば楽になるのに､声が､出ない｡
｢…………っ…｣
手に汗を掻く位熱が籠もる｡
｢……どうした？｣
言えなさ過ぎて足が痛くなるよ｡
………足が痛くなる？
…いや､痛い？
｢…あ､足､痛い…｣
･
･
｢……腫れてる､もっと早く言ってよ…………｡｣
｢気づかなかったんだもん…｣
近くにあった人気が無い公園｡
そこの公園にあったベンチに私を座らせ､靴を脱がせるレン｡
そこまでの移動手段？
……も､勿論､抱っこ……｡
｢…ごめんな､気付いてやれなくて…｡まだ､俺､未熟だ…｡｣
｢私が背伸びして履き慣れない靴履いてたせいだもん｡レンのせいじゃない｡｣
ちょっとでも､触られた所から温もりが伝わって来て､恥ずかしいけど私は我慢｡
夜で良かった｡
多分今スッゴい顔赤い｡
｢俺心配｡スッゴい心配｡歩けんの？｣
｢………分かんない…｡｣
｢よし､おぶって帰るか｡｣
｢いやいやいやいや､8も駅先だよ？!｣
｢体育会系じゃ無いけどさ､いや､どちらと言えば体力無いけどさ｡……でも､一人だけのA守れる力位は……ね｡｣
｢いやいやいやいやいや､でも､流石に………｣
｢別に､大袈裟じゃないよ？｣
｢………〜〜〜〜っ､読心術？!｣
｢Aだけの､……ね？｣
｢!!!!｣
私は目を反らす｡
見上げるレンの目は微かだが熱がこもっていた｡
｢…………｣
｢どうしたの…？｣
レンの顔が近づいて来る
｢……………｣
｢恥ずかしい？｣
心臓っ､うるさい…
｢………………｣
｢ねえ､こっち､……向いて｡｣
｢……〜〜〜〜〜〜〜っ｣
私はレンの顔を見る｡
……一瞬だけ｡
……だって､レンの目､熱がこもってる｡
そっぽを向いていると､レンが首に顔をうずめて来た｡
少しチクッとする甘い毒が､首に走った｡
｢……何､したの？｣
｢ん…キスマークつけた｡｣
｢…!｣
.
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桜 - レンきゅん、やばいかっこいいです。もう本当に萌え死にそうです。キュン死しそうです。レンきゅんは神王子様です〜！それでは！ (2017年1月9日 17時) (
レス) id: 84010f5448 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - やっぱり１がいいです。R１８は (2017年1月9日 17時) (レス) id: 84010f5448 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - ユ、ユキちゃん、９才のはず……でも途轍もなく頭いいから、１６歳でもオッケーだね。 (2017年1月9日 16時) (レス) id: 84010f5448 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - レンきゅんかっこいいです。とってもかっこいいです。嬉しいです。 (2016年11月23日 23時) (レス) id: 84010f5448 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - うーん、やっぱり３かなあＲ18は (2016年11月23日 23時) (レス) id: 84010f5448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕霧 | 作成日時：2013年1月13日 17時
