深刻 ページ35
「ちょ、ちょっと待って、八左ヱ門」
妙に真剣な八左ヱ門を見てるとなんだか怖くなってきつつもあった
「さっきからどうしたの、なんだかいつもより落ち着きがない」
すると八左ヱ門は迷ったような表情をした後、こういった
竹「Aを不安にさせるといけないと思って言わなかったけど、、実はな、、」
そう言って八左ヱ門が話し始めたのは最近の忍術学園周辺で見かけられる不審な忍者に関する情報だった
竹「最初は小松田さんが塀の上から何か様子を伺う忍者を見つけたのが始まりだった」
話を聞くと、小松田さんはお得意の鋭いセンサーでその忍者の気配を察知し、すぐに塀の側へ向かった
入門書にサインを書いてから忍術学園に入るように言うと、その忍者は黙ってその場を去ったという
よく忍術学園はそのような忍者が来るので小松田さんは特に気にしてはいなかったけれど、その日を境に同じ忍び装束を着た不審な忍者が表れるようになった
さすがに何かおかしいと思った小松田さんが学園長先生に相談、それを聞いた学園長先生は上級生たちに交代制の任務を命じた
その任務というのが忍術学園周辺に表れる忍に気づかれないように、忍が何を目的に忍術学園にきているのかを探るというものだった
そして複数の上級生たちが探っていくうちに忍びたちの目的は恐らく私なのではないかという結論になったらしい
しかしその結論がでたのはつい先日の事だったので私にはまだ話が広まってなかったらしい
上級生たちに軽く見守られるようになっていた私が昨日の今日でそのような相談をしてきたので八左ヱ門は私が狙われているかもしれないということが事実だと確信したから焦っていたらしい
小松田さんが学園長先生にそんな相談をしていたことも初耳だし、ましてや私が狙われていると今初めて知ったので唖然としてしまった
竹「そういうことだからとりあえずAはできるだけ安全な部屋の中にいてくれ」
「う、うん」
そして足早に八左ヱ門はどこかへ向かっていった
恐らく学園長先生のところだろう
部屋に入り、襖を閉めた私は急激に不安感におそわれた
さっきまでただの愚痴程度にしか思ってなかったことがあまりにも衝撃的な話だったので余計に怖くなってきた
(トイレとご飯とお風呂以外は部屋から出ないようにしよう)
そう心に誓った瞬間に襖の外から声が聞こえた
?「Aさーん、いらっしゃいますかー?」
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もんちゃん - まさか...まさか!!気づいちゃう!!竹谷先輩夢主ちゃんの事好きって気づいちゃう!?夢主ちゃんもつられて顔が赤くなって欲しい!! (2022年11月24日 19時) (レス) @page26 id: aa9892df77 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます!私もじゃんじゃん物語を進めていけるようにしたいと思います! (2022年10月31日 8時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - クッソ。まさかのまさかの伊作君も狙っているとは!!八!!早くしないと夢主ちゃんを取られるぞ!!てか早く八と夢主ちゃんくっついて欲しいんだけど(願望)切実に (2022年10月23日 22時) (レス) @page21 id: 46474643e9 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます!私も可能な限りじゃんじゃんお話投稿していけるように頑張ります! (2022年10月3日 0時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - 初コメ失礼します!!これが両片想いって奴ですね。早く八左ヱ門と夢主ちゃんくっついて欲しいですね!!! (2022年10月3日 0時) (レス) @page17 id: 20e58f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:線香花火 | 作成日時:2022年8月24日 19時