追いかけてくる人 ページ11
町を歩いていると意外にも色々な種類の店が出ていることに気がついた
(野菜、着物、髪飾り、お菓子、、色々売ってあるんだなぁ)
そして私は秀作から貰ったメモを頼りにそのお菓子が売っている店を探していた
その間にも、八左ヱ門との手は繋がれたままなので心臓は今にも破裂しそうだった
(手にしか意識がいかなくなりそう)
八左ヱ門もお店を探してくれていて、私が緊張で心臓がバクバクしているなんて気づきそうになかったので良かった
そうこうしていると目的のお店が見つかった
「あっ、あれじゃない?」
「ほら」と言って私が指さした先の店を見て八左ヱ門は
竹「お!そうだな、じゃあ早速買いに行くか」
と言い、私の手を引いて人混みの中を歩いていくのだった
その店には目的のお菓子以外にも、たくさんの色とりどりのお菓子が並んでいた
(うわー、立派)
(結構値段行くんじゃないの)と考えていたら、八左ヱ門が会計を済ませてくれていた
「ごめん、ありがとう」
竹「いや、大丈夫だ、それよりそんなに見つめて何か欲しいものでもあったか?」
特に自分のお金も持っていない私は「何も無い」と答えておいた
竹「そうか?じゃあ帰るか」
「うんそうだね」
またまた私の手を引いて歩いてくれると同時にちゃっかり荷物まで持ってくれているところに彼の優しさを感じた
忍術学園に帰る途中の山道で何やら八左ヱ門の様子が行きとおかしい
なんだか、周りを警戒しているようで、空気が少し張り詰めているのに気がついた
(どうしたんだろう?)
町の人混みも抜けたので、名残惜しいながらも私たちの手は離れていた
なので私は八左ヱ門の隣を歩いているのだが、ちらりと彼の顔を横目で盗み見るとあまり穏やかな表情はしていなかった
(まさか敵とか?)
私も若干緊張しながら歩いていると急に八左ヱ門が私の手を掴んだ
「ぅえ!?」
咄嗟のことにおかしな声が出てしまったが、八左ヱ門はそんなことを気にしている様子はなく、
竹「ごめん、今から少しだけ走らせてくれ!」
そう大きな声で言われたと同時に手が思っいきり引かれ私の足もそれについて行くようにして走りだした
いきなりの展開でなかなか着いてこない頭をフル回転させながら私は考えた
(走らせてくれって何!?というか今は何が起こってるの!?)
そう思い、ちらりと左を見てみると私たちに着いてきている人影が何人か見えた
そして私はより足に力を込めて走り出した
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もんちゃん - まさか...まさか!!気づいちゃう!!竹谷先輩夢主ちゃんの事好きって気づいちゃう!?夢主ちゃんもつられて顔が赤くなって欲しい!! (2022年11月24日 19時) (レス) @page26 id: aa9892df77 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます!私もじゃんじゃん物語を進めていけるようにしたいと思います! (2022年10月31日 8時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - クッソ。まさかのまさかの伊作君も狙っているとは!!八!!早くしないと夢主ちゃんを取られるぞ!!てか早く八と夢主ちゃんくっついて欲しいんだけど(願望)切実に (2022年10月23日 22時) (レス) @page21 id: 46474643e9 (このIDを非表示/違反報告)
renako4649(プロフ) - もんちゃんさん» コメントありがとうございます!私も可能な限りじゃんじゃんお話投稿していけるように頑張ります! (2022年10月3日 0時) (レス) id: a270f1a7f3 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - 初コメ失礼します!!これが両片想いって奴ですね。早く八左ヱ門と夢主ちゃんくっついて欲しいですね!!! (2022年10月3日 0時) (レス) @page17 id: 20e58f2ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:線香花火 | 作成日時:2022年8月24日 19時