愛すべきマネージャー

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「あ、みんなー、ちょっと来てくれるー？」






撮影が終わると、

チーフマネが俺らを楽屋に集めた。






「どうかしました？」




渉が首をかしげると、





「明日から、新しい女の子のマネージャーが
玉森くんと一緒にお仕事することになったから
みんな、よろしくね」


「おー！やったー！！」


「また友達増えるぜー！！」









途端に喜びなからはしゃぎ回る弟組。








「まぁ、マネージャーが二人になるなら、仕事
半分ずつになるからな、少しは休めるか」


「そうだな、二人の方が楽だろうね」







北山や渉も、お互い頷き合いながら

新マネージャーの参加に賛同していた。









「…？」


チラッと玉の方を見ると、




深く俯いていて、何かぶつぶつ言っている。








何言ってるのか気になるけど、

玉にとっては迷惑極まりないと思うから、



…敢えて、聞かないけど。









「太輔も、新しくマネージャーが入ってくれると助かるよな？」





渉に話を振られ、

確かに、と思いながら考えるけど…。









「…いらないと思うけど」


「はぁ？何言ってんの？」


「何でわざわざ、また新しいマネージャーを
入れる必要があるんだよ」









知らずの内に口走っていた俺。









嘘だろ、こんなこと言う筈無かったのに…。









「…ていうかさ」









その時、

俺の意思で言葉を止めることが出来た。









「…ていうかって、何だよ」








みんなの視線が俺に集まる。


新マネージャーがいらない理由。



俺にとっての理由。







それは。









「俺らのマネージャーは









俺にとっては玉だけだからだよ。他のマネージャーなんて俺にはいらない」

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