愛すべきマネージャー

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仕事に向かう途中、ふと思い出す。





僕は、昔からこうだった…。

頼ることができない人間だった。






いつでも、強い自分でありたい。





弱い部分を見せたら、

汚い部分を見せたら、

誰もが離れていく気がして、怖い。




今も、そう。


ただでさえ藤ヶ谷さんに嫌われている僕。

どう頼れって言うの？




僕の仕事は、マネージャー。

それ以上でも以下でもない。






皆さんを支える仕事。






立場が全然違うんだよ。

僕は、皆さんに支えられる立場じゃない。



今まで何を考えていたんだろう…。







現場に着いて、楽屋の準備をしている間も、

ずーっとネガティブな考えが止まらない…。



今の僕は、どう映るんだろう…。


いつも思う。


もう１人の自分が欲しいって。

もう１人の自分がいれば、なんでも話せるのに。



きっと今の僕は、ボロボロだ。



素直になってもいいなら、

誰かのそばで泣きたい。


怖かったって、素直に言いたい…。



誰かじゃなくて、藤ヶ谷さんに抱きしめて欲しい。



そう思うのはきっとファンだから。



その他にやましい気持ちは、絶対にない。

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