検索窓
今日:13 hit、昨日:3 hit、合計:81,917 hit

35 ページ35

物音1つ聞こえない室内。

電気も付いていない。


スマホのライトを頼りに、

俺は部屋を探っていく。





「…ん…?」

右足の平に当たった、

紙切れのようなもの。



ライトで照らし、拾い上げると、


これはポスターだろうか。



でも、ビリビリに破れている。

しかも拾い上げた紙には右目しか写ってない。



「うわっ、…ん?…これって…」


これ、俺たちが出したCDの限定ポスター。

5枚しか世に出回ってない、


本当に貴重なポスターだ。




しかも、この右目…。



「…俺のだ…」

その部屋の壁を探り、電気を付けた。




「…なんだこれっ…」


あちこちにビリビリに破かれたポスター。

しかも全て俺らのポスターだ。


壁にはまだ無惨な形で残ってるポスターも。




「誰がこんなことっ…」

部屋をくまなく探していると、


人が倒れていた。





その横顔には、

見覚えがあった。




「玉っ…!?おい、しっかりしろっ!」


玉の体を抱き上げ、揺さぶったが、



返事がない。

胸を触ったら、鼓動は続いている。



気を失っているみたいだった。




どうしてこんなことに?

玉は何を思ったんだ?



何を思ってポスターを破り、


…どうして、頬に涙の痕があるんだ?





「…玉…」



アイツだ。


アイツのせいだ。




でも、今はどうするべきだ?






俺は今、玉から離れたら、

玉が完全に壊れそうで。



恐怖からか、焦りからか。

体の奥底から震えが止まらなかった。

36→←34



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
103人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , 恋愛 , 藤玉   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ReUt.(プロフ) - 大学いもさん» 他の読書様も閲覧されますから、個人情報が悪用されるといけないですからね、お早めに削除した方が良かったのかと(・・;) (2016年12月13日 20時) (レス) id: e29a252543 (このIDを非表示/違反報告)
大学いも - ReUt.さん» これって、ReUtさんしかできないんじゃないんですか? (2016年12月13日 20時) (レス) id: 67f41098ab (このIDを非表示/違反報告)
大学いも - ReUt.さん» りょーかいです。あらためて友達になってくれてありがとうございます。よかったら私の小説もみてください (2016年12月13日 20時) (レス) id: 67f41098ab (このIDを非表示/違反報告)
ReUt.(プロフ) - 大学いもさん» 確認しました。個人情報になりますので、お早めにコメントを削除してください(^-^ゞ (2016年12月13日 20時) (レス) id: e29a252543 (このIDを非表示/違反報告)
大学いも - ReUt.さん» ReUtさんは何歳ですか? (2016年12月13日 20時) (レス) id: 67f41098ab (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たんまもり姫&ReUt. x他1人 | 作成日時:2016年11月9日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。