愛すべきマネージャー

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メンバーの皆さんは、１日オフ。



それでも、マネージャーの僕には関係ない。





行きつけのカフェでパソコンと手帳を開く。

皆さんのスケジュールの調整、確認。

昨夜届いた仕事のメールのお返事。



皆さんが仕事をしっかり集中できるように、

新人の僕は休日も仕事をしないと間に合わない。



「…玉ちゃん？」


「……横尾さっ…ん…ッ！！」



びっくりして、大声を出してしまって、

すごい勢いで口を抑えられる。



「…静かにっ。
俺ら、外でバレちゃって、逃げてきたからさ。」


「あっ、すみません…っ。びっくりしちゃって。」



なんて、贅沢なんだろう…。

休日まで横尾さんと藤ヶ谷さんに会えるなんて。



藤ヶ谷さんは会いたくなかっただろうけど…。



きっと、ファンの人は怒るだろう…。


僕1人だけファンから抜け出して、

メンバーの方とお話してるなんて…。


「…やっぱりお２人仲が良いんですねっ。
……明日からはまたお仕事なので楽しんでくださいね！」


会えて嬉しいはずのに、２人から早く離れたい…。


藤ヶ谷さんの笑顔が完全に消えてる…。


なんで、嫌われてるのかはわからない……。

だけど、嫌われているのは確かだから。

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