愛すべきマネージャー

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横『太輔〜』


家に帰ってシャワーを浴びた後、

スマホを覗くと渉からLINEが来ていた。



横『３人で別々に行くと面倒だからさ』


横『俺がみつと太輔のとこ迎え行くよ』



１０分前に来ていたLINE。

俺は急いで返信した。



藤『了解』


俺が送り返すと、すぐに既読が付いた。


横『７時の１０分前に行くから、支度してて』


俺はOKとだけ送り、

着ていく服と香水を決め、


変装用の眼鏡とマスク、帽子を選んだ。




デビューしてから、

マスコミによく狙われるようになった。


友達といるだけでも警戒しないといけないし、


以前の女性のマネージャーと一緒にいるだけで

俺たちはマスコミに狙われた。


そのせいでか、

俺はドラマで共演した女優さんとは、

ドラマが終わってからもあまり交友はない。



関わるのは男優の方と後輩のJr.だけ。



俺たちのファンの大半が女性なのは分かる。

でも最近男性の方も増えてきたのは嬉しい。








これが何を意味するか分かる？









……俺、






恋愛対象が女じゃ無くなったんだよね。









横『マンション着いたぞー』


藤『了解』



短くLINEを返し、駐車場に向かった。

渉の車の中には既に北山も乗っていた。





北「よし、じゃ、店行こーぜ」









そう。

俺、世に言うゲイってヤツなのね。

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