愛すべきマネージャー

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宮「いやー、コンサート楽しかったね〜！」


二「だよな！超サイコーだったよな！」


千「それなー！！」



楽屋でたった今終わったライブの

感想を言い合う弟組。


そんな３人を

世間的に兄組と呼ばれる俺らで見ていた。




横「終わった直後なのに元気だな…」


北「まあ、いいことじゃね？」



俺が去年あげた手帳カバーに包まれた手帳に

今日のライブの反省点を書き込む北山。


渉はそんな北山の手帳に覗き込んでる。



で、そんな弟組はプロレスごっこ。

有り余った体力をフル活用している。




…ほんと、よく疲れないよな…。




「みなさーんっ！」

俺らがいる楽屋に

息を切らしながら走ってくるマネージャー。



北「おー、玉ちゃん。どしたの？そんな急いで」


玉「ライブお疲れ様でしたっ！あと明日について
ご連絡で、みなさん１日オフになりますっ！」

俺たち全員にペットボトルの飲み物を配りながら

スケジュール表を渡す。



俺らのマネージャー、玉森 裕太。

就活上がりで初めはオロオロしてたけど、


今は何とか仕事をこなしている。




「「「よっしゃー！！」」」

弟組はスケジュール表に休みの日に赤丸を付け、

メンバーに予定を聞き回っている。




「…あのっ、藤ヶ谷さんっ…スケジュール表です…」

おずおずと俺にスケジュール表を手渡す玉。




「…………」


無言で受け取る俺は、

どうしても素直になれない。

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