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だからもっと。 ページ9

ぼんやりと聞くことしか出来なかった。

うっすら聞こえた声を、


頭の中で形にする。




「脚を…だからもう…走ることが出来ないって…」


瞳に涙が溜まっていく、お母さん。

いかにも辛そうで、


俺は、どうすることも出来なかった。



「あの子は毎日っ…リハビリを頑張ってる…。
走れないって分かりながら…奇跡を信じて…
…その姿をっ…見るのが辛くてっ…」


ポロッと右の瞳から零れた水滴。






勝手に体が動いて、その涙を手で拭った。





「…高嗣は…何事にも、とにかく前向きなのは…
一番知ってるはずです…」


…俺だって、

後ろを振り返らないあいつの背中を見てきた。





『諦めない』




あいつの一番の口癖だったかもしれない。


無理だと俺があいつに言っても、




『絶対出来るって!俺は諦めない!』


なんて、

あの笑顔で俺に言い放つ。



結局出来なくても、



『次は出来るし!』


とかなんとか言って、

絶対に諦めない、あの真っ直ぐな性格。







そんなあいつが、



高嗣が。


いつまでも大好きだった。






いや、

大好きだった、じゃない。




今も高嗣が大好きだ。





俺はあの後、

病院の場所を聞いた。




だから。

もっと前に進みたい。

決断と気持ち。→←選んだ道。



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作品ジャンル:恋愛
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とも(プロフ) - こんばんは!ボードに書き込みました!よろしくお願いしします! (2016年12月2日 21時) (携帯から) (レス) id: 6cf56bfc4d (このIDを非表示/違反報告)
ReUt.(プロフ) - ともさん» はい、大丈夫ですよ!( ̄∇ ̄*)ゞ (2016年12月2日 0時) (レス) id: e29a252543 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは!コメント欄いっぱいになるのでボードに書いても大丈夫ですか? (2016年12月1日 21時) (携帯から) (レス) id: 6cf56bfc4d (このIDを非表示/違反報告)
ReUt.(プロフ) - ともさん» 了解しました、大丈夫ですよ!(*´∇`*) (2016年12月1日 7時) (レス) id: e29a252543 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - すみません!やっぱり内容そのままでお願いします! (2016年12月1日 3時) (携帯から) (レス) id: 6cf56bfc4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ReUt. | 作成日時:2016年10月23日 8時

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