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選んだ道。 ページ8

窓を閉めようと、俺は重い腰を上げた。

そこから見える、


あいつの家。

ベランダには、


あいつのジャージ。

ハチマキや、タスキまで。



まだ、陸上やってるんだ。

高校を卒業しても。



…いや、大学で続けてるのかな。



そんなことさえも、知れない。

知らない。




…本当に、俺はこのままで良いのか。

俺のせいで友情を途切れさせてしまったんだ。



だったら。






そう思ったら、

自然と、勝手に俺の足は動いた。


向かったのは、もちろんあいつの家。

何度も躊躇ったインターホンへ指を伸ばした。



…微かに、インターホンの音が鳴り響く。

中からは、


あいつのお母さんが出てきた。



「…あら…裕太くん…?お久しぶりね」


ペコッと小さく頭を下げ、前を向いた。



「ごめんなさいね。あの子、今いないの」


「…あ、いや…。良いんです」

あいつのお母さんさえも、

話すという行為が久し振りすぎて恥ずかしい。



「…高嗣、今も陸上やってるんですか…?」


「…ううん。今はもう辞めたのよ」



…え?


「え、でもベランダに…」


「あれはね、ずっと陸上に使ってたカバンに
入ってて…今日、洗っただけなの」



陸上を止めていただなんて。

…どうして?




「…あの子、…高校3年の、最後の冬季大会に
出たの…。そこで…








脚を…」









その先の言葉は、


頭の真っ白な俺には届かなかった。

だからもっと。→←前に向けない。



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作品ジャンル:恋愛
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とも(プロフ) - こんばんは!ボードに書き込みました!よろしくお願いしします! (2016年12月2日 21時) (携帯から) (レス) id: 6cf56bfc4d (このIDを非表示/違反報告)
ReUt.(プロフ) - ともさん» はい、大丈夫ですよ!( ̄∇ ̄*)ゞ (2016年12月2日 0時) (レス) id: e29a252543 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは!コメント欄いっぱいになるのでボードに書いても大丈夫ですか? (2016年12月1日 21時) (携帯から) (レス) id: 6cf56bfc4d (このIDを非表示/違反報告)
ReUt.(プロフ) - ともさん» 了解しました、大丈夫ですよ!(*´∇`*) (2016年12月1日 7時) (レス) id: e29a252543 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - すみません!やっぱり内容そのままでお願いします! (2016年12月1日 3時) (携帯から) (レス) id: 6cf56bfc4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ReUt. | 作成日時:2016年10月23日 8時

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