持ってる力を。 ページ20
「…高嗣…」
「あぁ…、いよいよだぜ…」
「「俺らの大学受験!!」」
大声で約束したあの日。
あれから俺たちは勉強に打ち込んでいた。
互いをライバル意識して切磋琢磨。
中学の時に出来なかったことを、
今、こうしてやっている。
勉強中にふと感じることはとても心地よかった。
そして今。
俺たちは前に一度来た大学の門に立っている。
今日はこの大学の受験。
俺たちにとっての戦いの日でもある。
「…行くぞ、裕太」
「…よし」
俺たちはこうして大学の門を叩いた。
俺たちの未来が掛かっている。
俺たちは、俺たちと戦うんだ。
二人で隣の席に座り、
筆箱を取り出す。
寒さで手がかじかむけど、
そんな呑気なこと言ってられない。
「始め」
一斉に問題をめくる音が聞こえた。
俺たちも同時に問題をめくり、
シャーペンを走らせ始めた。
あれから何週間か経った日。
待ちに待った合格発表。
「…お前、何番だっ…?」
「…お、俺は…っ…」
互いに受験番号を見つめ会う。
二人で早く来すぎて、最前列に並んだ。
「第〇回、〇〇大学一般入試、結果です」
大きな白い幕が剥ぎ取られる。
俺たちは懸命に番号を探した。
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とも(プロフ) - こんばんは!ボードに書き込みました!よろしくお願いしします! (2016年12月2日 21時) (携帯から) (レス) id: 6cf56bfc4d (このIDを非表示/違反報告)
ReUt.(プロフ) - ともさん» はい、大丈夫ですよ!( ̄∇ ̄*)ゞ (2016年12月2日 0時) (レス) id: e29a252543 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは!コメント欄いっぱいになるのでボードに書いても大丈夫ですか? (2016年12月1日 21時) (携帯から) (レス) id: 6cf56bfc4d (このIDを非表示/違反報告)
ReUt.(プロフ) - ともさん» 了解しました、大丈夫ですよ!(*´∇`*) (2016年12月1日 7時) (レス) id: e29a252543 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - すみません!やっぱり内容そのままでお願いします! (2016年12月1日 3時) (携帯から) (レス) id: 6cf56bfc4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ReUt. | 作成日時:2016年10月23日 8時