隣の温もりは今どこに 〜2×T〜

いい加減すぎません。？ ページ14

「な、なんで？」


「今年期待の新人がウチの大学に入るって
聞いてたんだけどさ〜、
怪我して走れなくなったって聞いてさ。」


「…それって、二階堂…」


「そーそー！確かそんな名前だったわ」




…で…、どうして俺が陸上部のマネージャーを？




「まぁ、人手不足なわけよ。それでマネを大学
で募集したんだけど女子が沸き上がっちゃって」


「…じゃあ、女子のみなさんにやらせれば…」


「いや、マネージャーを探してるんだぜ？絶対
俺たちの事を近くで見たいから応募したんだろ」



あぁ…なるほど…。

だから暇な俺が選ばれたわけですか…。



「お前聞いたぞ、その二階堂くんって子と
幼馴染みなんだろ？だからちょうど良いなーって」


「…そっち側の主張が俺の意見を反映してない
っていうか…強引すぎません？」


「いいからいいから！明日大学現地集合なー。
あ、時間は朝９時！持ち物は昼飯とやる気！」


ブチッと電話を切られる。

耳が痛い。声大きすぎるよ、先輩。



北山先輩は〇〇大学陸上部の四年生。

母親が仲良いけど家が遠かったから、

高嗣とは関係がなかった。




でも、

俺がマネージャーをするってなったら、

高嗣は何て言うのかな。

高嗣とみなぎる自信。→←手の温もり。

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