放課後の、その先で。 1 (同級生部員×マネージャー) ページ1
とあるバスケットボール部。私、相原Aはこの部のマネージャー。高校2年生。
部員は10名程度、マネージャーは私と後輩の恵の2人という小規模な部活。
練習は大変だし帰りはおなかがぺこぺこになるほど遅くなるけど、毎日の部活が1日の楽しみだった。
ただ最近、それ以上に帰りが遅くなる時がある。それは…
「おい、A、今日もこの後練習付き合えよ。」
「はぁー?また私がぁ?」
練習終盤で声をかけてきたこの男、城山蓮のせいだ。
城山は私と同じ2年。SGでレギュラー。
女子の中で身長が比較的高い私よりも20cmも身長が高く、清潔感あふれる黒髪短髪で顔も悪くない。
その容姿と実力から校内での人気も高い奴。
そんな城山は部活の過酷な練習だけでは飽き足らないのか、近所の公園で自主練をしてから帰る。
そして、ここ最近何故か私をその練習に付き合わせるのだ。
「なんで毎回私なわけ…」
「毎回言ってんだろ、他のやつらは学校から電車使わなきゃなんだからよ。
その件お前俺と同じ徒歩圏内だし。」
確かにそうなのだ。駅が近いこの高校は電車通学の生徒が多い。
バスケ部は電車通学が多く、徒歩圏内なのは私と城山、あと恵くらい。
公園は駅と反対側だから、電車通学の奴を誘いづらいのは分かる。
でも。
「…私バスケできないし、毎回見てるだけじゃん。意味あるわけ?」
「…だって一人だと空しいだろ?」
私の素朴なな問いかけに、城山は少し言葉を選ぶようなそぶりを見せた。
その違和感を問い詰めようとした、その時。
「んじゃ、この後よろしくなー」
城山はするりとかわす様に練習に戻ってしまった。
なんなんだ、本当に…。
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トトトノト - すごい良い!めっちゃ好きですわ〜。続きを見たいです。あっ、勿論自分のペースでええけど...。 (2020年7月1日 22時) (レス) id: 200aff7742 (このIDを非表示/違反報告)
瀬令瑠菜(プロフ) - 水渚桃華さん» ありがとうございます!イベント内の作品やイベ主様の作品もこれから拝見しますね! (2020年5月24日 16時) (レス) id: 82a09a5d81 (このIDを非表示/違反報告)
水渚桃華 - 読ませていただきました。面白かったです。私が気に入った話は、生徒会長×後輩役員の話です。カッコ良い会長にときめいてしまいました!これからも見にきますので、更新頑張ってください。イベント参加有難うございます。 (2020年5月24日 15時) (レス) id: 3a85905bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀬令瑠菜 | 作成日時:2020年5月23日 23時