続 恋 人 勧 誘 されてます【呪術廻戦】

101話　再　会 ページ7

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三年前 中学校＿＿＿＿




『おーい、お前そのしかめっ面以外できねーの？
なあ、笑ってみろよ』

『……』

中学一年の春、透見は同じクラスの男子、伊江春樹(いえはるき)に絡まれていた

『笑え』と命令されても透見が笑うことは
当然なかった

感情に正直な性格であるため、揶揄われている
男子の前で笑うこともできない

ここで笑えば揶揄われなくなると頭では分かっていても、この男子の言いなりになりたくはないと
中学一年の透見は思っていた



中学二年に上がる時、伊江は埼玉に転校をしていったが透見への揶揄いは悪化し、透見は三年間それに
耐えて高校に進学した＿＿＿＿








・





現在・埼玉県私立男子中学一貫校
高等部 西校舎＿＿＿＿


伊江の目の前にいた呪いを祓い終えると
透見は腰を抜かしている伊江の方を見た


「お、おい…お前いまなにしたんだよ」

「見たままのことだけど
それより、何故昨日ここの生徒と教員が亡くなって立ち入り禁止の校舎に居るのか説明して」


透見は伊江のことを、伊江にかつてされたことを
覚えているが一方伊江は透見のことを覚えていない
様子だった

透見は、覚えられていないことが好都合だと思う



「うるせーな、何でもいいだろ！
だいたい他校のくせに人の学校入ってんじゃねーよ」


仮にも命を助けてもらっておいて伊江は礼も言わないどころか透見に冷たい態度をとる

こういう人間、ましてや学生は多いため
透見は怒ることはない
たとえ、昔自分を揶揄っていた相手だとしても



「ここはまだ危ないから私と一緒に学校を出て」


「俺に指図すんじゃねーよ！
って…お前、そういえばどっかで……？」



伊江の言葉が止まる

なぜなら顔が、突然膨れ上がっていたからだ



「腰抜かしてた弱者のくせに、助けてもらっておいてよくそんな強気でいられるね
あと、うるさいのは君の方だし邪魔なんだよね」


伊江の顔に触れ、突如現れたのは交流会で透見が見たツギハギ顔の人型呪霊、真人だった


「！！」



透見は伊江の顔に触れている"ヤツ"に向けて鞭を打つ
が、伊江の顔も、身体も一瞬で人間ではなくなって
しまった




「やあ、また会えて嬉しいよ
透見A」

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