続 恋 人 勧 誘 されてます【呪術廻戦】

135話　今日だけは特別 ページ44

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お互い待ちに待った五条と透見の出掛け日になった
せっかくなら朝から出掛けようという五条の
提案に透見は乗っかり、今はモーニングに来ている


「A。そのスープ一口ちょーだい？」

今飲もうとしているスープを飲むのを透見はやめ、
スプーンを五条の方に向ける


「はい、どうぞ」

恋人同士が公共の場でやる"あーん"である
大半これを見た恋人がいない男女たちは殺意や嫉妬が芽生えるものだ


「えっ、ちょ、待ってA？何しようとしてるか
分かってる？」

「分かってますよ、ほら早く食べてください
スープこぼれるので」


透見があまりにも自然に"あーん"をするため、
五条は戸惑っていた

この光景を見ていた恋人がいない男女たちは
不思議と殺意や嫉妬は湧かなかったようだ


「(イケメンが戸惑ってる…)」

「(ドライな彼女さんカッコいい…)」


と周りの客や店員に思われていることは当然
当人たちは知らない




「ていうか自分で言ったこと忘れてませんか。
悟さん」

「えっ、なにが？なんか言ったけ？え？！ちょっと待っていま僕のこと"悟さん"って言った？」

この五条の反応を見て透見は"やっぱり忘れてるな…"
と思いながら額に手を当てていた



「今日だけ本当の恋人のようにしようって言ってたじゃないですか。で、私が先生呼びするのも無しで先生って言ったら罰ゲームだと」


「はい、いま言った〜！A罰ゲームね！」


「まさか、忘れてるフリをしてたんですか…？！」

「今日限りAが僕の彼女で、恋人みたいにできる
日を僕が忘れるわけないじゃん」

「た、確かに…本当に性格悪いですね…
罰ゲームってなんですか」



「(彼氏がやり手すぎる)」

「(罰ゲーム律儀にされるんだ…)」



この店にいる人は比較的少ない
だからこそ、透見と五条の会話に店にいる全員が
注目していた


「うーん、デート終わってからね！」

「罰ゲームが気になってデートに集中できないん
ですけど」

「大丈夫大丈夫！デートに集中なんてしなくても
自然体でなにも考えずにいてよ」

「…頑張ります」




「「「(がんばれ…！)」」」








※



※

作者から

一日限りの恋人関係始まりますが、"恋人体験"という形で透見は納得しています。

お忘れかもしれませんが透見は五条と付き合うというのが想像できないという理由もあり五条と交際をしていません。これで透見が五条と今後付き合う未来が想像できたら五条は万々歳というわけです。

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