続 恋 人 勧 誘 されてます【呪術廻戦】

133話　出掛け先を ページ42

・

私の目の前に現れ、立ち止まった小学生くらいの
女の子には見覚えがあった

確か＿＿＿＿



「ママ！やっぱりこのお姉さんだった！私から悪い人をやっつけてくれたお姉さん！」


ああ、やっぱり
悠仁たちと初めて会った時に自販機の前で
不審者に捕まりそうになっていた時の女の子だ


「お姉さん、あの時助けてくれてありがとう！」

きらきらな瞳と笑顔を見せながら女の子は言う
純粋だな、子どもは


「…お礼は前にも聞いたよ。それよりあれから
知らない人に声かけられても無視する約束は？
守ってる？」

「うん！」

「そっか、エライね」

女の子と目線を合わせるためにしゃがんだ姿勢を
維持しながら、頭を撫でた

その後、女の子の母親が後から来て後日
お礼をさせてほしいと何度もお願いをされてしまい
別れる際に連絡先を交換した

家がこの辺りだと言うから私がまた表参道に来た方が
いい。さすがに高専まで郵送で届けてもらうわけには
いかなかったからだ。



偶然の再会をした後、目的地のチーズケーキ専門店に
やって来た


「五条先生、さっきからなに笑ってるんですか」

頼んだレアチーズケーキを食べようとするが、
あの女の子とお母さんに会ってから五条先生が
ずっと笑っているためチーズケーキの味より先に
五条先生の方が気になった


「いや、子供に優しいところは素敵だと思うんだけど
あの子がAを真似して回し蹴りを始めたらどうしようって思って」

「あの子は回し蹴りを見てませんよ、見たのは
悠仁と恵と野薔薇です」

「ああそうだっけ？」

「そうですよ…皆してなんなんですか。
私が回し蹴りをすることがそんなにおかしいですか？」

「うん」

即答された
これはあまり嬉しくない


「だってスカート履いてること全く気にしないで回し蹴りするしさ、ていうかAって肉体派じゃないのに肉弾戦するよね、あと頑丈。顔と合ってない」

「女が肉弾戦するのも身体が頑丈なのは良いことでしょう。それより、週末どこ行くのか決めるためにわざわざ来たんですから本題入りますよ」

「んとねー僕の候補は＿＿＿＿」


頼んだチーズケーキと紅茶を食べ、飲み終わるまで
週末の出掛け先を二人で決めた








・
作者です

恐らくですが、二人の週末の話でこの章は
終わり、続編に移行致します。

完結は続編「参 恋人勧誘されてます」を予定
しております。
これからもこの作品をよろしくお願い致します。

134話　服の悩みなら→←132話　五者面談後に再会

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す