続 恋 人 勧 誘 されてます【呪術廻戦】

99話　「ここからは別行動をしましょう」 ページ5

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校舎に入って数分経つ

呪いの気配は外からでも分かっているというのに、
隠れているのか一向に姿を見せない


「かなりの数の呪いがいるのに、出てこないですね」

「そうですね」


教員含め二十名死亡、八名の重症、ニ名の軽症被害
これだけのことをやっておいて、呪力のある人間二人が校舎に入ったら隠れて姿を表さないなんて





はらわたが煮えくり返そうになる




「私たちが呪力のない非呪術師だったらすぐ
出てくるんでしょうね」


「…そうですね」


「私が隠している呪具(左目)を出せば、
臆病な呪い達は出てくるでしょうか」

「それをすれば、透見さんに呪いは攻撃をするでしょう。貴方がやられることはないでしょうが、ここは
大人しく私たちが呪いを見つけて祓いましょう」

「…はい、分かりました」


この策が一番手っ取り早く終わると思ったけど、
七海さんの人柄、性格を考えたら断られるだろうと
思っていた

呪いの数が多い
二人で固まって呪いを探すより別行動の方が
効率がいい
けど、別行動を提案すればきっと七海さんは
それも拒否するだろう



…私が、大人であればもっと強い呪術師なら
七海さんは別行動を許してくれるだろうか




「透見さん、ここからは別行動をしましょう」

「え…」


まさか七海さんが別行動を提案して来るとは
思わなかった

だって、私の左目をここで出した方が
私が呪いに殺されるリスクは少ないからだ




なのに＿＿＿＿




「なん…」


「透見さんは、東校舎の理科室、体育館側に
向かってください
私は西校舎を担当します、そちらの方が効率が良いと
考えたからです。」


「…はい。東校舎の呪いを全て祓い終えたら
西校舎に合流します」


「ええ、お願いします」


七海さんに一礼をし、東校舎へと駆け足で
向かった＿＿＿＿









※

"帳"の中では電波が副次的効果で断たれるという
設定があることを思い出し、一部修正致しました
失礼しました

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