126話 お互いを撮る ページ35
※今回、夢主(透見)の容姿(瞳の色のみ)の表現が
あります。今まで容姿について何も触れてこなかったため、念のため注意書きをしておきます。
抵抗のある方はお気をつけください
・
「透見Aという人間とずっと隣にいたいって、僕の前からいなくなることが心底嫌だって思ったから」
五条は目隠しを下にずらし、淡い緑みの青色の瞳を
透見に映しながら言う
"ずっと隣にいたい"
好きな男性にこの一言を言われれば、大半の女性は
胸が高鳴るだろう
透見もその一人____と思ったがそれは束の間
「そういうことよく平気で言えますね大人になると
さらっと言えるようになるんですか?」
ただ純粋に感じた疑問を透見は五条にぶつけた
一瞬だけ胸が高鳴ったことより、疑問を解消する気持ちの方が勝ったのである
「僕はナイスガイだからね」
その言葉を聞いた透見は、答えになっていないと
思いながら少し、ほんの少し目を細め笑う
「なら、次は私の番ですね」
「うん、聞かせて聞かせて」
五条が興味津々で透見に近づく
透見はそれを拒まずに話し始める
「五条先生が私を高専に来るまでも、来た後も見捨てなかったこと、私のことをちゃんと見てくれたこととか、休日関係なしに連れ回されたり部屋無断に入られたりそういうのが全て重なって」
ここまで一息で言った透見は、一度深呼吸を静かにし、今朝着けた左目の眼帯を手にかける
「あなたともっと沢山過ごしたいと思いました」
両目に
高専に来て同級生の三人、二年の先輩たちと
過ごす時よく微笑む程度な透見であったが、
五条の前では笑うことは少ない
そのため、五条にとって透見の笑顔は
とても貴重だったのだ
貴重なものほど、人は保存をしておきたくなる
五条はスマホを取り出し透見が無表情になるまで
連写をし続けた
「まあ、一緒にいて腹も立ちますけど」
「あ、無表情になっちゃった
でもいっぱいAの笑顔撮れ…ッ?」
五条の口を止めたのは、透見のスマホのシャッター
音だった
五条の顔を間近で撮った透見はやり返してやったと
得意げな顔をしていた
しかし五条は透見が自分を撮ってくれたということが
嬉しく、そして得意げな顔をする透見を愛おしく思い全く悔しくはなかったようだった
「仕返しです」
「っ…はは、やられちゃった」
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えむむ(プロフ) - しずくさん» しずくさん…!コメントありがとうございます…今日が一番体調が悪い(現在はまだスマホが見れるのでコメントしていますが)明日には更新できたら良いなと個人的には思っております!もう一周ですか?!ありがとうございます! (2021年1月15日 19時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 体調大丈夫ですか...??優れない時は休んだ方が大切だと思うので、ゆっくりしてください(上から目線すみません。)更新されるまで、話をもう一周しようと思います笑 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - 理由は作者の体調不良です。昨晩から体調が優れず、本日の129話は前々から書き置きをした話でしたので更新ができました。当作品の更新を待っている方々には誠に申し訳ありませんが次回更新日は未定です。 ご理解お願い致します。 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - 当作品、コメント欄を閲覧してくださりありがとうございます。作成時から一日一、またはニ話更新をしていましたが明日の更新が恐らく難しいということをお伝え致します。 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - しずくさん» こちらこそ返信ありがとうございました。それは良かったです…!本日更新した2話はなるべく分かりやすく書いたつもりですが、また何かありましたらお気軽にコメントに書いてください。 これからも頑張ります!ありがとうございます! (2021年1月8日 17時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えむむ | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2020年12月26日 13時