続 恋 人 勧 誘 されてます【呪術廻戦】

121話　最強の男に伝える日 ページ28

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伏黒との任務の後、五条が二日後に出張から帰ってくると知った透見は五条の出張から帰った日か翌日に
会うことができないかというメッセージを送った

五条は考えることもなく、『帰ってくる日でいいよ』とスタンプもなしに返信をした

そして今日、五条が帰ってくる日だ
待ち合わせは透見の安全を考えたうえで透見の
部屋であるため、部屋主は緊張を隠しきれない状態で五条が部屋に来るのを待っている



「(大丈夫、落ち着け落ち着け…平常心でいないと
まともに話すことすらできなくなる。今日、絶対に
言う。今こうして悩むのなら今の気持ちを言って、
四年後のことはその時に考えればいい。そしたら)」


三回ノック音が鳴る
透見は立ち上がり、早足でドアを開けに行った


「Aー来…あれ、呼び出しただけあって
珍しくドアを開けるの早いね」

わざわざ目隠しをやめサングラスにしたのか、
五条はいつも高専にいる時の服にサングラスを
していた


「五条先生、全然疲れてなさそうですね」

「そりゃお呼ばれしたら元気にもなるよ
Aが呼び出すなんて今までなかったからね」

「…どうぞ」

透見が五条を部屋に通すと、五条は慣れたように
畳の上に敷かれた座布団に座る
いつも(・・・)の透見は五条の前に座るのだが
今日は五条の隣に何も敷かれていない畳に直で座った
眼帯を取った両目でサングラス越しの五条の瞳と
目を合わせる


「ん？どうしたの？僕の顔じっと見て
好きな子から熱い視線送られたら流石の五条先生も
照れちゃうな〜……ッえ、なに？」

照れると言いながら全く照れている素振りを見せない
五条の両肩を透見は掴み、目を合わせながら
はっきりとこう言う


「五条先生、一度しか言いませんから
二度目を要求してこないでくださいね」

「一度しか言わないことって、だいたい大事なことだからなー」

五条の言うことを無視し、透見は続けることに
した





「今(・)の私は、五条悟さんに憧れも好意も
抱いています。憧れは呪術師としてですが、好意は、呪術師としてではなく人間としてです」


五条の目が見開く
五条が部屋に来る前の緊張はどこへ行ったのか、
透見は頬を赤らめることもなく、そう言った


「みなとみらいで言ってくれた言葉は嬉しかったです。けど、今の私はまだ子供で生徒だから先生と付き合うって想像もできませんし、卒業して…！？」


ふいに五条に手を引き寄せられ、あっさり
透見は抱き寄せられた＿＿＿＿

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