八章 107話 私が憧れている人に会えた日 ページ13
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今年の四月
第一希望であった呪術高等専門学校の入学を辞退し、
ギリギリ合格したそこそこの進学校の入学式に出席
した
入学したくてもできなかったことが悔しかった
だから、その悔しさを埋めるために中学まで揶揄われていた無表情をやめて、愛想笑いして少しでも周りから親しみやすい偽りの自分を作ることにした
「教科書重たいね〜」
「本当にね」
同じクラスで席が近かった同性の子と重たい教科書が
ぱんぱんに入っている鞄を肩にかけながら校門に
向かっていた
「教科書入った鞄を肩にかけてるからから肩痛いんだよね…何故か反対側も痛くなってきて最悪…」
彼女の鞄をかけている反対の肩を見ると蠅頭がいた
確か四級にも満たない呪いで放っておいても平気だって姐さんが言っていた
「…あ、肩にゴミついてるよ
取るから止まってくれる？」
ゴミではなく蠅頭の間違いだけど
「え、嘘！ごめん」
彼女も私もその場で立ち止まり、彼女の肩に
触れるフリをし、蠅頭に呪力を飛ばした
「はい、取れた」
「ありがと！」
「どういたしまして」
「って、あれ？なんか肩軽くなったかも？
もしかして透見さんのハンドパワー？！」
「そんなのないって、偶然だよ…」
「あはは、そっか！あ、私お母さんの車で今日は帰るからまた明日ね！」
「うん、また明日」
保護者の車が止まっている方に向かう彼女に手を振った。一人になって、ため息が出た
…この喋り方疲れるな、一日目で挫折しそう。
彼女と友達になっても私は本当の自分を
さらけ出してないからそれは本当の友達とはいえない
けど、男子に揶揄われて一人で三年間を過ごすより、
こっちの方がずっとマシだ
そんなことを考えながら校門から出ると、
門の横に黒の目隠しをし、素顔が分からない長身の
男性が立って、私を見ていた
なに、この人
呪力がある…呪術師かその関係者？
何故こんなところに？
「式はもう終わった？」
「えっ…ああ、はい、とっくに」
今まで沢山の生徒が門を通っているというのに
どうして私に聞いてくるんだこの人
「さっきまで愛想笑いしてた人物とは思えないね。
そっちの顔の方が千眼が見せてくれた写真通りだ」
「なんなんですか、あなた。
私の従姉妹と知り合いなんですか」
「僕は呪術高専で教師をしている五条悟だよ
はじめまして、透見A」
行きたくなかった高校の入学式という最悪な日が
私が憧れの人に会えた日になった＿＿＿＿
108話 僕に憧れている子に会いに行った日→←106話 本気で拒絶しないのは
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えむむ(プロフ) - しずくさん» しずくさん…！コメントありがとうございます…今日が一番体調が悪い(現在はまだスマホが見れるのでコメントしていますが)明日には更新できたら良いなと個人的には思っております！もう一周ですか？！ありがとうございます！ (2021年1月15日 19時) (
レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 体調大丈夫ですか...？？優れない時は休んだ方が大切だと思うので、ゆっくりしてください（上から目線すみません。）更新されるまで、話をもう一周しようと思います笑 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - 理由は作者の体調不良です。昨晩から体調が優れず、本日の129話は前々から書き置きをした話でしたので更新ができました。当作品の更新を待っている方々には誠に申し訳ありませんが次回更新日は未定です。 ご理解お願い致します。 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - 当作品、コメント欄を閲覧してくださりありがとうございます。作成時から一日一、またはニ話更新をしていましたが明日の更新が恐らく難しいということをお伝え致します。 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - しずくさん» こちらこそ返信ありがとうございました。それは良かったです…！本日更新した2話はなるべく分かりやすく書いたつもりですが、また何かありましたらお気軽にコメントに書いてください。 これからも頑張ります！ありがとうございます！ (2021年1月8日 17時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむむ
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年12月26日 13時
