106話 本気で拒絶しないのは ページ12
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七海さんの通話が終わり、伊地知さんが運転する
車の後部座席に乗り込んだ
七海さんと伊地知さんの許可をもらえたら
車内で寝させてもらって、高専に戻ったら体術の練習をしよう
呪詛師と組んでいるツギハギ顔の呪霊
あの様子だと近いうちに私の元に現れる
今日のように、死を恐れ、戦いを恐れないように
するためには私が私を強くしなければならない
たとえば五条先生や七海さん、悠仁、野薔薇、恵、
真希先輩、棘先輩、パンダ先輩の誰かと居る時に
ツギハギ顔の呪霊、もしくは呪詛師が現れたら
必ず私と一緒に戦ってくれる
私が殺されかけたら守ってくれる
全員、"そういう人たち"だ
特に五条先生は私と一緒にいる時間を長くする、つまり私を守る為に恋人勧誘なんてものをしている
守られるだけのどこかの漫画やアニメのヒロインには
幼い頃だけで充分
呪霊を前にして逃げていた頃には戻りたくない
だから強くなる
心も身体ももっと強くなる必要がある
だけど五条先生を超えることはできない
それが分かってるから、今まで恋人勧誘なんてものを
されてはっきり拒絶したことはない
拒絶すれば五条先生は必ずこう言うに決まってる
『じゃあ、Aは僕より強い?強くなれる?
特級に勝てる?』
こう言われたら私はできないと答えるしかない
『じゃあ恋人勧誘続けてもいいよね?』
拒絶したところで結局ふりだしにも戻るだけ。
だから今まで____
「………」
それだけじゃない、か。
『五条先生と恋人偽るくらいなら私の左目のことを知っている恵と恋人を偽る方ががいいです』
あの時の自分に、今の自分の気持ちを伝えたら
絶対に信じないだろうな____
「すみません七海さん、伊地知さん
高専に戻るまで仮眠をとってもいいでしょうか」
「ええ、どうぞ」
「私も構いませんよ」
「ありがとうございます」
二人に許可をもらったあと、礼を言った
いくら無傷とはいえ流石に疲れた____
窓側に顔を向け、目を瞑る
そういえば五条先生が取り消したメッセージは、
なん…だった____
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透見が眠った数十分後、七海のスマートフォンが
鳴った
「ついさっき寝てしまいましたが、
起こしましょうか」
『____、___』
「そうですか、要件は分かりました
ならこれから向かいます」
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透見さんの
『五条先生と恋人偽る〜』は第一弾48話の言葉です
八章 107話 私が憧れている人に会えた日→←105話 送ったメッセージは
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えむむ(プロフ) - しずくさん» しずくさん…!コメントありがとうございます…今日が一番体調が悪い(現在はまだスマホが見れるのでコメントしていますが)明日には更新できたら良いなと個人的には思っております!もう一周ですか?!ありがとうございます! (2021年1月15日 19時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 体調大丈夫ですか...??優れない時は休んだ方が大切だと思うので、ゆっくりしてください(上から目線すみません。)更新されるまで、話をもう一周しようと思います笑 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - 理由は作者の体調不良です。昨晩から体調が優れず、本日の129話は前々から書き置きをした話でしたので更新ができました。当作品の更新を待っている方々には誠に申し訳ありませんが次回更新日は未定です。 ご理解お願い致します。 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - 当作品、コメント欄を閲覧してくださりありがとうございます。作成時から一日一、またはニ話更新をしていましたが明日の更新が恐らく難しいということをお伝え致します。 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - しずくさん» こちらこそ返信ありがとうございました。それは良かったです…!本日更新した2話はなるべく分かりやすく書いたつもりですが、また何かありましたらお気軽にコメントに書いてください。 これからも頑張ります!ありがとうございます! (2021年1月8日 17時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えむむ | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2020年12月26日 13時