43話 「君の左目はね」 ページ43
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「まず質問、Aは今回の緊急事態の任務から
外されてたのを伊地知から聞いてどう思った?」
「…どうしてなのかって最初は疑問しかありませんでした。でも、任務から外されたからって素直に従おうとは思いませんでした」
この言葉に嘘も偽りもない
本当に、あの時思ったことを口に出した
「それは何故?」
「私が呪術師だからです」
「おお、シンプルな答えだね。嫌いじゃない。
やっぱりAには普通の高校生より呪術師が
似合う」
「…?まあ、呪力もありますし術式も生まれつき
ありますから」
どういうこと、先生は一体なにを
持ってこんな質問をしているの?
分からない
「A、今から僕が言うことよく聞いてね」
グイッと五条先生が寝ている私の口元寸前に
人差し指を立てた
不覚にも、目の前にかつて憧れ、尊敬していた
人がすぐ近くにいて心臓が飛び上がる感覚になった
「あれ、返事は?」
この状況で口を開けられるわけがない、
縦に二、三回頷く
それを確認した五条先生は人差し指を
自分の手にしまい込み、私と一定の距離をとった
「まずは一つ目、Aが記憶にないことに
ついて話そうか」
「…はい」
「Aの術式と呪具は?なに?」
「えっ…五秒間目が合った呪いから姿を見えなく
する術式と、姐さんの紅色の鞭、それに長銃です」
なんなんだ、そんなこと私が今言わなくても
五条先生は今更なのに
なんでこんなことを聞いてきたのか分からない
「ぶっぶー!ハズレ」
「…は?ハズレって…何言ってるんですか
私は自分の術式と呪具をちゃんと把握してます」
「呪具はもう一つある」
もう一つ____?
「Aの左目、それも呪具だ
右目は違うけどね」
「………!」
咄嗟に左目を隠す
私の左目が、呪いがこもっている呪具…?
まってどういうことなの
確かに私は目に呪力を流して術式を使っている
けどそれは両目に流さないと使えないはず
もし、私の左目が本当に呪いが元々持っていると
すれば、私は術式を使う時に右目だけ呪力を
流せば使える…?っていうこと…?
え、どういうこと…
左目が呪具…って、信じられない
「信じられないと思うけど真実だよ
君の従姉妹、
呪具だったんだけど、聞いてなかった?」
え________?
「姐さんの、右目が…?」
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えむむ(プロフ) - あいりさん» あいりさんはじめまして!コメントありがとうございます!!そう言って頂けるととても嬉しいです!頑張ります! (2020年11月28日 21時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - さわりにゃんこさん» さわりにゃんこさんコメントありがとうございます!!本当ですか!嬉しいです、、、そうですね!私も一年ズ、二年ズに夢主を絡ませたいです! (2020年11月28日 21時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
えむむ(プロフ) - シノンさん» シノンさんコメントありがとうございます!そう言って頂けるとモチベが上がります!更新頑張ります! (2020年11月28日 21時) (レス) id: 2134a4f440 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 初めまして!いつも通知がきて嬉しく読んでます!!勧誘成功してからのお話もとっても読みたいです!! (2020年11月28日 18時) (レス) id: 209cc63d47 (このIDを非表示/違反報告)
さわりにゃんこ(プロフ) - いつも通知が来るたびワクワクしながら読んでます。続編は読んでみたいですね!五条先生との絡みもですが1年ズ以外にも2年ズとかとの絡みも気になるので! (2020年11月28日 18時) (レス) id: a346737382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えむむ | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2020年11月23日 19時