温度差…126 ページ38
「A?」
考えふけっていると、頭上から心地の良い声が聞こえて、その瞬間、嗚呼、彼だってわかった。
案の定、顔をあげると赤い髪を靡かせる、彼がいた。
「征十郎」
私はきちんと、笑えただろうか。
ーーーーーー
ーーー
「もうそろそろだね」
「……ああ」
時間はあっという間にすぎて、今はまた、駅で2人、新幹線を待っている。
久しぶりにあえたというのに、私は全然心ここにあらずで、本当にどうしようもない奴だった。
なにも、言えてない。
征十郎も私からそのことを聞くのを拒否しているようで、そのことについて尋ねてくることはない。
それは征十郎なりの優しさなのか、それとも……。
「きた、ね」
勢いよくやってきた新幹線が、私たちの前を通過する。
あっさりと立ち上がった征十郎は、どんな表情をしているか、影になっていてわからない。
でも、どこか憂いを帯びていて、その姿は泣いているよう。
新幹線に乗り込んだ征十郎は、こちらを振り返る。
「一つ、賭けをしてみたんだ」
144人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
玲(プロフ) - ‡setokano★黄瀬灰崎愛し隊No.0‡さん» 結構意味不明な終わり方ですけどね…笑最後までみていただき、ありがとうごさいました! (2016年11月1日 22時) (レス) id: 8eb97f313b (このIDを非表示/違反報告)
‡setokano★黄瀬灰崎愛し隊No.0‡(プロフ) - 完結、おめでとうございます!!ちゃんと黄瀬と夢主ちゃんが結ばれてよかった..!赤司も赤司で幸せになってるみたいで嬉しいです!お疲れ様でした! (2016年11月1日 22時) (携帯から) (レス) id: 20e66ae414 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 桃井なつきさん» ありがとうございます!赤司様もなんとかハッピーエンドにしたいと思います…笑 (2016年9月21日 22時) (レス) id: 8eb97f313b (このIDを非表示/違反報告)
桃井なつき - 泣ける!!黄瀬ファイト!赤司可哀想だけど……、 (2016年9月21日 22時) (レス) id: 876615f18c (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - カミノさん» そんな!ありがとうございます!更新、頑張りたいと思います! (2016年9月18日 19時) (レス) id: 8eb97f313b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:玲 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月11日 22時