その意味は ページ18
金髪はその表情のまま話を切り出した。
マ「…お前が起きる前、隊長とオヤジとで話してたんだよい。もしかしたら異世界から来た奴かもしれない、ってな。
だからお前さんがそう話した時、"ありえる話だ"って言ったんだよい」
白「こいつ自身も言ってたのか。
そりゃあもうそうしかねぇなぁマルコ」
大きな白ひげの男は、ぐらぐらと響くような笑い声をたてた。
なるほど、私が言う前からその話は予測として出ていたって事か。
＿＿なら、もう話は早いんじゃないか？
「つまり、信じてくれるって事でいいのか？」
白「そうなるなぁ」
マ「…その話が真実だとして、どうやってこの世界に来たんだよい？」
私の現状をあらかた信じてくれたらしい金髪は、新たに質問を投げかけてきた。
確かあの時は、緑谷の所へ行こうとして、横からトラックが…
思い出そうとすると、熱いものが抜け、身体が冷えていく感触がありありと蘇ってきた。
そうだ、体の横が強く殴打されて吹っ飛ばされたんだ。
最後には身体中の感覚がなくなって、どんどん、どんどん意識が暗く＿＿
マ「＿＿…ぃ、おいっ！聞こえてるか！」
金髪の声が横から聞こえて、ハッと意識が浮上した。
寒い。
二の腕をさすると、金髪からまた声がかかった。
マ「別に嫌なら無理して思い出さなくても＿＿」
「私、は」
金髪の言葉が私の身を案じるものだったので、思わず遮った。
頼むから、私に心配の声をかけないでくれ。
＿＿だってそれは、弱い者にするものだろう？
「…1度死んだ。多分それの影響か何かで飛ばされたんじゃないかと思う」
体の震えを力で押さえ込み、そう言い放った。
…思ったより、死のショックはでかい。
マ「…そうかよい」
と金髪は言うと、ふわりと背中に服をかけてきた。こいつの上着だ。
「別にいらな…」
マ「着てろよい。
…寒そうだったから着せただけだ」
いらないと突っぱねようとしたが、さらりと回避された。
＿＿あぁやはり、こいつは聡い。
私が同情されるが嫌いな事を瞬時に理解したらしい。
温かみのある紫色のそれは、震えていた体をゆるりと沈めさせた。
ありがとう、と言おうとしたが声が上手くかけれない。…久しぶりすぎて、どんな表情で言えばいいかわからない。
迷っていると、白い髭の男が話しかけてきた。
白「オメェ…元の世界に戻る気は、あるか？」
その問いに、どっちの意味だ？と私は少しだけ首をかしげた。
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レイ(プロフ) - 吹雪な影さん» ありがとうございます！！ 更新停止してしまって申し訳ないですm(_ _)m いつ投稿できるかはわかりませんが、ゆっくり書いていこうと思います。 (2017年10月13日 23時) (
レス) id: 508a02ddb2 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - mさん» ありがとうございますヽ(；▽；)ノ コメントめっちゃ遅くなってごめんなさい！！ (2017年10月13日 23時) (レス) id: 508a02ddb2 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪な影 - 更新楽しみにしてます！無理しない程度に頑張ってください (2017年4月28日 23時) (レス) id: dc73484863 (このIDを非表示/違反報告)
m - 続きがとても楽しみです♪( ´▽｀) (2017年1月26日 22時) (レス) id: 91c93c2a9a (このIDを非表示/違反報告)
m - 続きがとても楽しみです♪( ´▽｀) (2017年1月26日 22時) (レス) id: 91c93c2a9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2016年12月18日 17時
